ドクター・ドレーやアイス・キューブを擁し、90年代を席巻したギャングスタ・ラップを生み出し、ロサンゼルスを中心とするウェスト・コースト・ヒップホップ・シーンの隆盛をもたらし、さらにはヒップホップの地方化と国際化を促す革命的な存在となったN.W.A(ニガーズ・ウィズ・アティテュード)。その伝記映画『Straight Outta Compton』がアメリカでは8月14日に公開され、にわかにその影響がチャートに反映されているとビルボード誌が伝えている。
まず、N.W.Aが1988年にリリースした問題のファースト『コンプトンの無法者たち』からのタイトル曲"コンプトンの無法者たち"が9月5日付のシングル・チャートで38位にチャート・インしていて、8月20日までに3万5千ダウンロードを記録し(前週比127パーセント増)、さらにアメリカのストリーミングで570万回の再生を記録したという(前週比123パーセント増)。
さらにN.W.Aの悪名を馳せた、やはりファーストからのシングル"ファック・ザ・ポリス"もホット・ラップ曲・チャートとホットR&B/ヒップホップ曲・チャートでそれぞれに20位と25位にチャート・インしている。
また、メンバーのイージー・Eのソロとしてのヒット曲"ボーイズ・ン・ザ・フッド"もシングル・チャート50位、ホット・ラップ曲・チャートとホットR&B/ヒップホップ曲・チャートではそれぞれに14位と18位につけていて、いずれの曲もN.W.Aとイージー・Eにとってチャート最高位となっている。
その一方でアルバム・チャートでは今回の映画のプロデューサーも務めたドクター・ドレーがあまりにもこの映画からインスピレーションを受けて制作したオマージュ的サントラ『コンプトン』(日本盤は9月25日リリース予定)が3位、さらに『コンプトンからの無法者たち』は4位につけている。
さらにイージー・Eのファースト・ソロ『イージー・ダズ・イット』は32位、ドレーの傑作ファースト『ザ・クロニック』は38位、ドレーのセカンド『2001』が55位、N.W.Aの『グレイテスト・ヒッツ』は93位、アイス・キューブの『死亡証明書』が98位、アイス・キューブの『グレイテスト・ヒッツ』が118位、『ベスト・オブ・N.W.A:ザ・ストレングス・オブ・ストリート・ナレッジ』は119位、さらにアイス・キューブの『白いアメリカが最も望むもの』が150位につけ、N.W.A関連作品が計10枚がトップ200に返り咲いている。
なお、8月20日付締めで、N.W.Aのアルバムのセールスは234パーセント増、ダウンロードは208パーセント増、ストリーミングは114パーセント増を記録したという。