UVERworld、”15&10”周年ツアー9本目・Zepp Divercity公演レポ! ゼロ距離のライヴハウス戦、見事完勝!

UVERworld、”15&10”周年ツアー9本目・Zepp Divercity公演レポ! ゼロ距離のライヴハウス戦、見事完勝!

現在、全国ツアー「UVERworld “15&10”Anniversary Tour」を敢行中のUVERworld。RO69では、9本目となった2015年10月7日のZepp DiverCity公演の模様をロングレポートでお届けする。

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2015年9月13日の「KING’S PARADE」(男祭り)@神戸で「UVERworld LIVE TOUR 2015」が幕を下ろしたのも束の間、2015年9月24・25日のZepp Fukuoka2デイズからは、全29本の「UVERworld “15&10” Anniversary Tour」がスタート。ここからは本格的に、バンド結成15周年&デビュー10周年を祝うツアーとなっている。7月の後半から大晦日まで、彼らはずっと全国ツアーに明け暮れているわけだ。2015年10月6・7日は東京・Zepp DiverCity2デイズであり、今回はその2日目(ツアー9公演目)の模様をレポートしたい。

夏のツアーは、序盤の2マン3公演以外はほとんどホールやアリーナの座席ライヴだったわけで、やはりスタンディングのライヴには特別な興奮がある。盛り上がるだけではなくて、あの6人の音と歌声がそれぞれビシッと際立った上で強烈なアンサンブルを構築する、そんな手応えもこのサイズの会場ならではだ。“畢生皐月プロローグ”のギターリフもこの上なくギラギラと鋭く響き、TAKUYA∞(Vo)は2012年4月にZepp DiverCityのこけら落とし公演を行ったことを振り返りながら、当時会場内の防犯カメラが揺れてしまい、補強を行ったにも関わらずUVERworldがライヴを行ったらまた揺れた、と誇らしげに語っていた。

誠果(Sax)が繰り出すトラックから横笛やディジリドゥの音色までが飛び出す、極限ミクスチャーのメッセージ“ENOUGH-1”を叩きつけると、TAKUYA∞は「バンドでメシを食ってくって決めたとき、何人もの仲間が、あいつらの人生終わったなって思ったと思うんだ。でも違うんだよ。あいつらがそう思ったときに、俺たちの幸せは始まったんだよ」と語って、“在るべき形”へと繋ぐ。近作の曲であっても、そこからUVERworldが歩んできた道程が透かし見えるようだ。収録のカメラが入っていることを報告する真太郎(Dr)は、「4Kってわかる? キレイ、キモチイイ、キョチンの……? そこは、克ちゃんでしょう! 4Kだけにフォーケーですけどね」と、MCも絶好調である。克哉(G)はぶんぶんと腕を振っていたが。

“I LOVE THE WORLD”は、初めて音源に触れたときにはその華々しいエレクトロサウンドに驚かされたけれど、ステージから届けられるその曲は今や、そういうロックが元々あったのではないかというくらい、スタンダードな響き方でオーディエンスを跳ね上がらせる。”RIVERSI”で、信人(B)のアップライトベースによる昂ったフレーズが迸ると、今回も前日のライヴ終演後に自宅まで走って帰ったことを告げるTAKUYA∞。「俺のランは伊達じゃねえぞ。ダイエットのために走ってるんじゃねえぞ。健康のために走ってるんじゃねえぞ。俺は、今日みたいな日のために走ってんだ」と放たれるのは“PRAYING RUN”である。これまた、何年もオーディエンスと歌声を分かち合ってきたのではないかという、見事なアンセムへと成長を遂げている。

「伝えたいメッセージがあって、メッセージを乗せた音楽に勝るものはない。大事なのは、伝えたいって思いなんだよ。それが出来る場所があって、受け止めてくれる人がいて、本当に幸せです」。そんなTAKUYA∞の言葉は、とても刺激的であった。この日の彼は、熱いシャウトから歌声の伸びに至るまで、技術的な面においてもキレキレだったのだが、“誰が言った”にしても“IMPACT”にしても、この迸る言葉こそが歌だ、という自信に満ち溢れているように見えた。なんとなく綺麗なメロディを歌うのではない。ただ韻を踏むラップでもない。溢れ出る思いを全力で紡いだ言葉こそが、刺さる歌でありメロディなのだということ。同様に、僕は彼の熱いMCに触れたとき、優れて音楽的だとよく思う。

「幸せをもぎ取って、帰ってくれよ」。そんな呼び掛けに全力で応えるようなシンガロングの“Ø choir”。そしてインスト曲に満場のクラップで追いすがるような“Massive”。どこまでも緊密な、そして片時も冷めやらぬ音楽と肉体のコミュニケーションの先で、「見てくれよ。昨日と同じ服着てるんだぜ俺。服なんか、いっぱい持ってるよ。靴も山ほど持ってるよ。でも、気に入ったのがひとつあればいいんだよ。俺は、UVERworldがあればいいんだ。フー!じゃなくて、お前らもそういう生き方しろよなオイ!」。ライヴの終盤、表情にも言葉にも喜びを溢れ出させていたTAKUYA∞は、そんなふうに語っていた。

真太郎が、オーディエンスを背にした彰の写真を撮影して、2人は笑顔で去って行く。まだまだツアーの序盤だけれど、特別なライヴを完走したあとのような光景だ。実際、真太郎は、前日のステージで後先考えずにプレイして首が痛くなってしまったと、笑いながら語っていた。UVERworldは、日々のライヴのすべてが特別なのだ。大阪や札幌のライヴハウス公演もきっとそうなるだろう。そして、10/31の広島グリーンアリーナからは、いよいよアニヴァーサリーの過去曲を中心としたライヴになりそうだ。各地公演、楽しみにしていてほしい。(小池宏和)

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※記事初出時、楽曲表記に誤りがありました。訂正してお詫び致します。
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