家入レオ × 大原櫻子、相思相愛の「恋仲」共演! 自由で溌剌な新風が吹いたZepp公演レポ!

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2015年10月13日、家入レオと大原櫻子の2マン公演「ビクターロック祭り 番外編 IchigoIchie Join 2 家入レオ×大原櫻子」がZepp Tokyoにて開催された。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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ビクターロック祭りの番外編として、20歳の家入レオと、19歳の大原櫻子が共演を果たす2マン。若い世代のエネルギーをビシビシ感じるであろう一夜、というつもりでZepp Tokyoに足を運んだが、その熱狂は想像を遥かに凌ぐものであった。

先攻は、今年3月の『HAPPY』で晴れてアルバムデビューを果たした大原櫻子である。この翌日からは、今年2本目のツアーも始まる。黄色い歓声から野太いコールまで、幅広い層の熱い支持を感じさせるフロアのムードが楽しい。本人含め5ピースのバンドで、アコギを抱えアルバムのオープニング曲でもある“Over The Rainbow”を歌い出すのだが、「皆さんこんばんはーっ!」と溌剌としたトーンで響く挨拶同様、歌詞が瑞々しく、力強く響き渡るさまが凄い。とても19歳とは思えない表現力と安定感だ。彼女は女優としてのキャリアも広く知られていて、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』出演時に劇中歌として発表されたMUSH&Co.名義の“明日も”がオーディエンスをどよめかせるのだが、この曲も歌詞の一言一句をビシビシとクリアに響かせる力に、舌を巻く思いがする。

あらためて挨拶すると、「照明に煌々と照らされて、後ろの方の顔が……お! 照明さん、ありがとうございまーす!」と告げて、オーディエンスの表情を確認する。なんなんだ、その余裕の振る舞いは。尊敬する家入レオとの共演を喜びながら、7月の『FNS 歌の夏祭り』で共演したときには、静まり返った楽屋でのメイク中に家入が大原の“明日も”を携帯で再生して、会話の機会を作ってくれたエピソードなども語られていた。今夏のシングル曲“真夏の太陽”から、《Trick or Treat!》のコール&レスポンスを巻き起こして今の季節を謳歌する“オレンジのハッピーハロウィン”へ。「声が聞こえない!!」と全力で煽り立ててタオルを振り回す“頑張ったっていいんじゃない”は、恐るべき肺活量の長い発声でフィニッシュして圧巻であった。振りをレクチャーしながらの“Happy Days”まで、まだまだエネルギーがあり余って仕方がない、という全7曲であった。

さあ、続いては家入レオ。こちらも5ピースのバンド編成で、昨年のシングル曲“純情”からスタートしたのだが、イントロから激しく頭を振り回して早速前のめりなパフォーマンスを繰り広げてゆく。“Shine”に“太陽の女神”とシングル曲を立て続けに放ち、ロックな推進力の中でも彼女が手掛けたメロディのフックは鮮やかに残されていった。なんというか、彼女自身の「音楽に乗っかる力」みたいなものが、メキメキと向上していることが分かるライヴだ。初めての2マンであることに触れて、「ここから良く見える。大原櫻子のタオルが(笑)。かわいいよね、それ。私も、さっき物販の人にTシャツ貰ったもん! 私は、ラコちゃん、って呼んでます」と語って、TV共演時の楽屋エピソードを話した。

“Silly”や“Still”と、しっとりとしたエモーショナルなナンバーにも、パフォーマンスの迷いのなさが窺える。アコギを掻き鳴らしながらの情熱的なナンバー“lost in the dream”は、グッと自然に大人びた印象でクールだ。「ファンの方に、家入さんてタクシーを停めるとき、手を挙げないで目で停めるって本当ですか、って言われて。ちゃんと手挙げて停めますよ!」と、目力ネタで爆笑をさらうと、大原櫻子も出演した今夏のドラマ『恋仲』の主題歌である“君がくれた夏”へと向かう。練り上げられたメロディが、ステージパフォーマーとしての彼女に無尽蔵の自信とエネルギーをもたらしているような印象だ。“勇気のしるし”以降は怒涛のロックチューン連打で、“サブリナ”では「お前らそんなもんか!!」と煽り立てながら「ビクター!!」「サクラコ!!」「レオ!!」とコール&レスポンスに突入する。そのままブライトな音像で駆け抜ける“希望の地球”を、オーディエンスとの一斉3連ジャンプで締め括った。凄い。

アンコールに応えて再び姿を見せた家入レオは、大原櫻子のTシャツ姿だ。ここで大原を呼び込むと、こちらは家入Tシャツでハグを交わす。「同じMCするの、やめようよ〜(笑)」と大原がツッコミを入れたり、2人で朝食に出かけたエピソードを語ったりしながら、ここで“君がくれた夏”をデュエットする『FNS歌の夏祭り』再現だ。オーディエンスの温かいクラップに後押しされながらヴォーカルをスイッチし、コーラスパートでは向き合ってハーモニーを披露する。終演後、バンドメンバーを見送ると、「櫻子ちゃんはこんなに可愛いらしいけど、実は男らしいところがあるんですよ。やりたいことはやる!って」(家入)「レオちゃんは、一見クールだけど、話すときはいつもニコニコしてて、本当に可愛いんですよ」(大原)と口々に語り、ステージ中央のお立ち台に手を繋いで昇ると、オフマイクで「ありがとうございました!!」と挨拶するのだった。

女優としても活躍する大原櫻子のように、音楽以外の表現領域で活動する人が優れたミュージシャンでもあるというケースは、実は昔から少なくない。多彩な活動は、明らかに彼女の雄弁で堂々としたライヴパフォーマンスにも影響を及ぼしていた。また、若い視点と感性をフル稼動して自分自身の歌を紡ぐ家入レオは、近年の女性シンガーソングライターたちの目覚しい活躍を象徴するようだ。2人は年齢が近い同性というだけで表現のアプローチやスタイルも違うから、「若手女性シンガー」という大雑把な括りで語ることにはたいして意味がないけれど、価値観の凝り固まったロック/ポップシーンに新たな風を吹き込む存在として、それぞれに注目するべき才能であることは間違いないだろう。(小池宏和)

・セットリスト

●大原櫻子
01. Over The Rainbow
02. 明日も
03. 真夏の太陽
04. オレンジのハッピーハロウィン
05. 瞳
06. 頑張ったっていいんじゃない
07. Happy Days

●家入レオ
01. 純情
02. Shine
03. 太陽の女神
04. Silly
05. Still
06. lost in the dream
07. 君がくれた夏
08. 勇気のしるし
09. Linda
10. サブリナ
11. 希望の地球
(encore)
12. 君がくれた夏 (家入レオ×大原櫻子)

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