ボブ・ディラン、自身を育んだ音楽的背景や才能との付き合い方を解き明かす
2015.12.07 18:30
11月18日にブートレッグ・シリーズの第12弾となる『ザ・カッティング・エッジ 1965-1966』をリリースしたボブ・ディラン。彼がこれまでに影響を受けてきたアーティスト、そしてロックンロールやフォーク・ミュージックなど、音楽に関するあらゆる事柄について多岐にわたり語ったインタヴューが、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載されている。
フォーク・ミュージックに出会うまではロックンローラー志望だったというボブ・ディランだが、ロックンロールやロックンローラーが迫害されていた時代、またそれらの事柄と自身との関係性について以下のように語っている。
「人種偏見は今に始まったことじゃないし、街の有力者たちにはとてつもない脅威に映ったんだろう。ロックンロールの正体に気づいた時、連中はそいつをバラバラに分解せずにはいられなくなって、実際そうしたわけだ。だが私にとってロックンロールはDNAの一部だったから、自分の中から消えることは決してなかったんだ。ただ自分が作る他のタイプの音楽に融合させただけでね」
また、過去「フォーク・アーティストである自分は、音楽業界に裏口から入ったようなものだ」とまで語っていたという彼は、インタヴュー中、フォーク・ミュージックと自身の関係についても以下のように語った。
「私自身は、フォークをやっている人間が他に誰もいない時代、誰もその存在すら知らない時代にフォークの世界に入ったからこそ、その全風景を独り占めすることができた。そして曲を書き始めたんだ。地獄の業火のようなロックンローラーにはなり切れないが、地獄の業火のような歌詞なら書けると思ったんだよ」
この他にも、「テレビなしで育った最後の世代、あるいはかなり最後に近い世代」である彼が、少年時代ラジオを聴いて育った事で育まれた音楽的感覚、インターネットが現代の音楽に及ぼしている影響、そして自身の才能との付き合い方などについても語ったインタヴューになっている。
●リリース情報
ボブ・ディラン『ザ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD6枚組デラックス・エディション)
発売中
SICP-30591~6(完全生産限定盤) | 6枚組 | ¥20,000+税
日本盤:BSCD2仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付
ボブ・ディラン『ザ・ベスト・オブ・カッティング・エッジ1965-1966(ブートレッグ・シリーズ第12集) 』(CD2枚組スタンダード・エディション)
発売中
SICP-30597~8 | ¥3,600+税
日本盤:BSCD2仕様/対訳付/英文ブックレット完全翻訳日本版ブックレット付
『ロッキング・オン』1月号の詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/134866