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    MONOEYES、圧倒的な「楽しさ」とライヴハウス愛に満ちたツアー終盤戦、新木場コースト公演レポ!

    • MONOEYES、圧倒的な「楽しさ」とライヴハウス愛に満ちたツアー終盤戦、新木場コースト公演レポ! - all pics by Viola Kam (V'z Twinkle)

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    昨日2015年12月20日、MONOEYESによる全国ツアー「Cold Reaction Tour 2015」の最終公演が、沖縄・桜坂セントラルにて行われた。RO69では、セミファイナル公演となった新木場スタジオコースト公演2デイズ・初日、2015年12月16日の模様をロングレポートにてお届けする。

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    7月末にデビューアルバムをリリースして、年内に2本目となる全国ツアー(「Far East Union Vol.1」開催やイベント出演も多数)を繰り広げた、大車輪の活躍を見せているMONOEYES。今回レポートするのは、11月末から10公演のスケジュールで行われてきた「Cold Reaction Tour 2015」の8本目。新木場スタジオコースト2デイズの初日である。でも、ツアーの佳境だからどうだとか、そういうことは感じさせない。もちろん一回一回のライヴに感慨はあるだろうけれど、そのすべてがスペシャルで、ロックバンドの、ライヴハウスの熱狂とはそういうものなのだという、そんな志が感じられた一夜になった。

    お馴染み『スター・ウォーズ』テーマ曲の登場SEも、新作映画の公開2日前というタイミングに尚更高揚感を募らせてやまない。バックドロップが上昇し、戸高賢史(G)、Scott Murphy(B・CHO)、一瀬正和(Dr)、そして細美武士(Vo・G)が大歓声に応え、「よっしゃ、始めようかあー!!」という細美の第一声に導かれるのは、ツアータイトルにも用いられた“Cold Reaction”。重苦しい空気を突き破って行動を起こそうとする歌詞が、バンドサウンドとシンクロする。トディの鮮烈なギターフレーズが迸ってOIコールを巻き起こす“Like We’ve Never Lost”は、やはり何度でも生活を仕切り直させてくれるロックソングだが、MONOEYESの場合はこういう即効性の高いロックソングを歌うための、使命感のようなものを強く感じさせる。

    序盤から何度も昂ったシャウトを交えて歌っていた細美は、メンバーやサウンドエンジニア・西片明人の名前に「ファッ○ン」を絡めて紹介すると、この日誕生日を迎えたツアー音響スタッフのためにバースデーソングの合唱を巻き起こす。トディも「やるぞうー!」とマスオさんのモノマネを披露してノリノリだ。そして“When I Was A King”に力強く旋回し上昇する“Do I Have To Bleed Again”、そして憂いたメロディを爆音リフが後押しする“Get Me Down”と、ノイズにまみれようが大音量で鳴らされなければならない音楽の必然が際立っていった。前線オーディエンスの様子を見て、細美が咄嗟に柵の合間にバーを付け加えようと提案し作業が進められる間、スコットは「このバンド半年ぐらいしかやってなくて、見て分かるように日本人じゃないんだけど、東京でやるとすごくホームカミングな感じがする」と語って温かい喝采を巻き起こしていた。

    「出来が悪い俺たちですが、出来が悪い人生が好きです。それを選んで、ビルが大きくなったりとか、ホテルの取っ手がアンティークになったりとか、バスとトイレが別になったりとか、そんなことは一切望んでないのよ。この、一番奥のやつの顔が見える大きさが精一杯。俺たちはこれを選んでやってるし、みんなもそんなライヴハウスが好きで来てくれると思うから、ずっとこれを続けていきます」。細美がそんなふうに語って披露されるのは、眩いエネルギーを降り注がせるアンセム“My Instant Song”だ。

    また、スコットによるリードヴォーカル曲として、スコット&リバースによるラブソング“HOMELY GIRL”や、かつてスコットの名を世界中に知らしめたアリスターの“Somewhere On Fullerton”が届けられる。その間には、一瀬が東北ライブハウス大作戦の忘年会でしたたかに酔い、トイレのウォシュレットのボタンを押しっ放しにしていた失敗談なども語られる。そして、“End Of The Story”の熱いメロディが誘うシンガロングを起こし、「いいクリスマスになりますように」という言葉と共に歌心が届けられた“Wish It Was Snowing Out”のひとときは、人々が集まり来るロックミュージックの喜びが結晶化する時間であった。

    「楽しかったあ、もう最後のブロックだ」(細美)「ええ〜っ」(オーディエンス)「そこは、マスオさんでやって欲しいよね」(一瀬)といった言葉の応酬もあり、そして細美は「この1年おつかれ! 生き延びたね。本当にお世話になりました。あのドアを抜けて、みんな帰って行くわけだ。ライヴはすげえ楽しいけど、帰ったらあれが待ってるのかってのが、誰彼あるわけだ。それで1年また頑張って、出来れば、太陽の出ている方、陽の光が当たる方を目指して走っていって。俺たちオッサンは、またこの汚くて薄暗い、ここは汚くないけど(笑)、汗の熱気でムンムンのライヴハウスで、みんなが帰ってくるのを待ってるから」と思いを投げかける。“グラニート”の眩い大団円で締めくくられるまでの3曲は、オーディエンスの背中を押して日常に送り出すような手応えがあった。

    アナゴさんのモノマネまでが飛び出すアンコールでは、「音が鳴ってないところで絡まれると面倒くせえなって思うにもかかわらず、さっきも思ってたんだけど、なんで俺、こいつら(オーディエンス)のこと好きなんだろうって。気持ちわりい(笑)。でも、言っていいのかな。もう、ライヴを丸ごと愛してる!」と細美が告げて、この日2度目の“My Instant Song”を披露する。MONOEYESの4人は、時代を超え海を越え、とてもシンプルだがかけがえのない、ロック体験の喜びを残してくれた。彼らの年内最後のステージは、12月31日、COUNTDOWN JAPAN 15/16のGALAXY STAGE(20:50〜)だ。ちなみに、一瀬擁するASPARAGUSはその直後同ステージに、the HIATUSはEARTH STAGEのトップバッターとして出演を予定している。ぜひ楽しみにして欲しい。(小池宏和)

    ●セットリスト

    01. Cold Reaction
    02. Like We’ve Never Lost
    03. Just A Little More Time
    04. When I Was A King
    05. Do I Have To Bleed Again
    06. Get Me Down
    07. My Instant Song
    08. HOMELY GIRL (Scott & Rivers cover)
    09. 明日公園で
    10. Somewhere On Fullerton (ALLiSTER cover)
    11. End Of The Story
    12. What I Left Today
    13. Wish It Was Snowing Out
    14. Run Run
    15. Remember Me
    16. グラニート
    (encore)
    17. My Instant Song

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