2015年も今日を含めてあと3日となりましたね!
今年のロックシーンは濃厚だったなぁ...と、いうことでRO69では、今年掲載したコラムをライターに振り返ってもらいました。
1発目はライター「高橋智樹のコラム3選」です。
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普段からRO69をご覧の方であれば、今年の高橋智樹は圧倒的に中堅〜ベテラン勢についてのコラムが多かったことにお気づきのことと思う。自分が今年42歳の中年ライターだから、という世代の影響を差し引いてもなお、2015年は「闘い続ける世代」の凄味を改めて痛感する年だったから――というのがその理由としては非常に大きい。
今年それを最もリアルに感じたのはMr.Childrenだった。アルバム発売前から展開した計100万人規模のツアー活動の締め括りは、実に9年ぶりのライヴハウス対バンツアー。さらに「RADWIMPSの胎盤」ゲストとしてアウェイの場所を熱狂の渦へ叩き込む。これを最強と呼ばずして何だ?と実際に観て驚愕した。
新しい音楽体験を求めるという行為はどうしても、未知の可能性を備えた新人を探し回る「永遠の青い鳥症候群」から逃れられない宿命にある。が、真の「青い鳥」はいつだって僕らの目の前で闘い続けている――ということを特に思い知らせてくれたのが今年のMr.Childrenであり、パンクロックを担う使命感に満ちた『Mステ』のKen Yokoyamaであり、自身への絶賛をも「過大評価」とかわしてみせた『ヨルタモリ』のヒロトだった、ということだ。2016年も多くのアーティストの「闘い」の姿に期待!
「今年のコラム3選」 ~ライター高橋智樹編~
[プロフィール]
1973年生まれの音楽ライター。「RO69」「ROCKIN'ON JAPAN」「rockin'on」から楽器雑誌系まで邦楽・洋楽問わず活動中。ストレイテナー単行本『ロックステディ〜4人の人生が連鎖するロックバンドの過去から今〜』の取材・執筆を担当。