ジェームス・マーフィー、LCDサウンドシステム再結成の経緯と今後を語る

ジェームス・マーフィー、LCDサウンドシステム再結成の経緯と今後を語る

昨年のクリスマスに新曲"Christmas Will Break Your Heart"をリリースし、今年のコーチェラ・フェスティヴァルで再結成を果たすことになったLCDサウンドシステムだが、ジェームス・マーフィーは新作制作と世界ツアーも視野に入っていることを明らかにしている。

ジェームスは1月6日付のフェイスブックへの投稿で長々と現在の心境を明らかにしているが、新作制作のきっかけとなった出来事を次のように説明している。

「2015年の早い時期にぼくは自分がこれまでの人生でもいまだかつてなかったくらい曲を書きためていることに気づいたんだよ。これまでどのLCDのアルバム制作に入る前に用意した時よりもたくさん曲が揃ってたし、高校の頃にテープからテープへとどんどんしようもない曲を録り貯めてた頃よりもたくさん揃ってたんだ。山ほどあってちょっとどうしたものかなと悩んでたんだよ」

「それでパット(・マホニー)とナンシー(・ワン)にちょっとコーヒーでも飲みに来ないかと自宅に誘って、『これからこの曲でレコーディングをしようと思ってるんだけど、バンドを作るべきかな。それともジェームス・マーフィーのアルバムにするべきか、それともLCDにするべきかな』って意見を訊いたんだよ。それから全員でじっくり考えたんだ。これまでそれぞれに5年間好きに生きてきて、とても楽しかったし、みんなもミュージアム・オブ・ラヴ、フアン・マクリーンなどとしていろんなことをやってきたわけだよね。ぼくはぼくでいろんなバカなことをやってLCDが好きだったみんなを嫌がらせたわけだけど、それは地下鉄の改札機の音楽を考案してみたり、コーヒー豆のブレンドなどといったことが基本的にLCDとは違うことだったからなんだよね」

「とにかく、ふたりは『LCDとしてアルバムを作ろう』っていったんだよ。つまり、ふたりがそう望まなかったら、ちなみにぼくはその可能性は半々かなと思ってたんだけど、そうしたらLCDというもの自体が存在しえないんだ」

さらに今後の活動については次のように語っている。

「下世話な話にもなるけど、予定しているライヴはコーチェラだけじゃないから。どこもかしこもやってくから。再結成ツアーをちょこっとやるだけじゃないんだよ。まず新作をリリースするし(今年中のどこかで。実はまだ制作中なんだけど)、だから、これはいったん上がった優勝チームのヴィクトリー・ランみたいなものじゃないんだよ。休憩時間の終わった臨時教員たちがバスに乗ってまた帰ってきましたよっていうもんで、新曲も引っ提げてみょうちきりんな機材もまた携えてきましたよっていう(実際、前に使ってた機材をまた買い直したり、売り払った相手から買い戻すのはなかなか面白い体験だったよ)。そうやってまたうろついては、誰よりもうるさく鳴らそうとするものなんだ。最初から痩せてたり、若かったりしたバンドじゃなくて助かったよ。少なくともぼくはそうだよね。バンドっていつもその問題がつきまとうからね。なにもみんな再結成すると『太ってる』ってことはないんだけど、やっぱりみんな厚みが増してるっていうか。幸い、ぼくはデブで歳もいった状態でこのバンドを始めたから、ネットをいくら漁ってもらっても『昔は若かったんだね!』っていうことには絶対にならないんだよね。っていうか、もちろん今よりは若かったりしたんだけど、もともとぼくたちが若かったっていうことはなかったってことだよ」
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