長渕剛、歌手として初の舞台挨拶を敢行「俺はみんなと一緒になったのか?」

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長渕剛が、本日3日に映像作品『富士山麓ALL NIGHT LIVE 2015』をリリースすることを記念し、400名のファンを招待した「スペシャル・ドキュメンタリー上映会」を今月2日に新宿バルト9で開催した。

このスペシャル・ドキュメンタリーは、映像作品に収録されるもので、上映会では、長渕剛がミュージシャンとして初の舞台挨拶を行った。長渕がファンの前に現れるのは「10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓」以来で、本人がスーツ姿で登場すると、ライヴ会場さながらの「ツヨシコール」に包まれた。

今作の編集の全てに長渕が立ち会った話に触れると「富士が終わって倒れたんですよね。今から見てもらうドキュメンタリーで描いてるんだけどね。1週間くらい立なかったですよね。そのあと命からがら編集所に向かいましたよ」と10万人オールナイトライヴの壮絶さを語った。その後、ライヴ本編の話やドキュメンタリーの内容について熱い思いを語り、司会の遠山大輔(グランジ)が今後の予定を聞こうとすると、長渕本人からの突然の提案で、質問コーナーがスタート。12年前にギターにサインをもらったというファンから「その時のサインが薄くなってしまったので、新たにサインを」と懇願され、はじめは「今日サインは無理だよ」と笑いながら言っていたが、会場の「ツヨシコール」に負けて、後日、サインを来場者全員にプレゼントすることを約束。会場中が今日一番の大歓声に包まれた。

次に桜島にも行ったファンからは、「今回は、ライヴ後に何をされたんですか」との質問に、長渕は「今回は点滴を打ちましたよ」と笑って答え、「とにかくみんなとの距離が遠かった、みんなも探り探りだったと思ったから、まずはみんなとひとつになりたいって思った」とライヴのスケール感を語った。「ひとつになりたいという思いで、ライヴの1部から3時間近く飛ばして、マックスにいってしまったんだよ。2部以降は、気力とみんなの声援で立ててたって感じだった。その後はほとんど放心状態。達成感とかそういうことじゃなかった。“俺はみんなと一緒になったのか?”“確かに太陽は上ったけど、みんなは無事に帰れたのか?”“本当に心に中に宝物の太陽を一緒に引きずり出せたっていう思いがみんなの心の中に持ち帰って、それで、それぞれの人生の中でそのことが(みんなの)太陽になるんだろうか?”そんなことを考えながら生まれて初めて失神してしまいました」とライヴ後に倒れながらもファンとの絆を思い続けた長渕に、会場の中には涙を流し、目頭を押さえるファンもいた。

「ただ恐怖はなかったね。みんな一緒に1週間前から2600人のスタッフがひとつの心でみんなを待ってて、作り上げた。これで太陽がでなかったら、みんなの気持ちも前に進めないとものすごい圧力を感じながら、普段のコンサートよりも余裕がなかったからね。本当にひとつになれたのは、3部の『絆 -KIZUNA-』のあとくらいからだね。車でセンターステージにいって、みんなの近くに行ったとき。自分のありたっけ以上の力をだして、みんなの胸をかりて、コンサートができたって想いと、太陽を一緒につかめたってことで、スーッと気を失ったね」とライヴ後の心境を語り、あの日に見た太陽を一生忘れないように会場のファンと誓いあった。「生涯、この時代に生きている以上、みんなとクリエイトして、表現者としていろんな作品を書き続けて、みんなと一喜一憂して、幸せを感じて生きていきたいと思います」と語り、ステージを後にした。

リリース情報は以下の通り。

●リリース情報
『富士山麓ALL NIGHT LIVE 2015』
発売中
収録内容:Blu-ray(5枚組)/DVD(5枚組)共通
(全43曲収録+スペシャル・ドキュメンタリー、「在りし日のレオ」特典映像収録)
解説:湯川れい子、栗原康
仕様:4面デジパック、3方背ケース
Blu-ray:¥20,000+税 POXD-21008/12 / DVD:¥18,000+税 POBD-21022/6
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