羊毛とおはな、未発表音源“永遠の少女”を本日初オンエア
2016.02.18 12:00
2016年4月8日(金)に発売される羊毛とおはなのライヴアルバム『LIVE IN CHURCH』収録の未発表音源“永遠の少女”が初オンエアされることが決定した。
このアルバムは、2013年2月に品川グローリアチャペルで開催されたライヴの音源と未発表音源の“永遠の少女”で構成されている。同曲は、本日2016年2月18日(木)放送のJ-WAVE『ACOSUTIC COUNTY』内で全国初オンエアされる。番組の詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
J-WAVE「ACOUSTIC COUNTY」オフィシャルHP
http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/
また、プロデュースを手掛けた鈴木惣一朗は、2016年4月8日(金)「羊毛とおはなの日 Live 2016"episode"」へ友情出演を発表。あわせて、「おはなさんのこと」としてコメントを寄せている。
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▼鈴木惣一朗「おはなさんのこと」
羊毛とおはなのふたりに、初めて会った日のことはよく覚えている。
羊毛とおはなのディレクターに「ぜひ一度、ライヴを観てください。」と誘われ、渋谷「カフェ・スイート」というお店に足を運んだ。
(中略)
10年ほど前、羊毛とおはなが結成された時期は、渋谷を中心としたカフェ・ブームの真っ只中。カフェでのライヴも盛んに行われていた。
彼らは、そうした音楽の担い手として人気があり、いつも忙しく、各地でのライヴを繰り返していた。ぼくも何度か共演した。
けれど、そんな状況下で彼らは悩んでいた。もちろん、今は今で楽しい。けれど、自分たちがやりたいことは、もっともっと大きなものではないかと。
いまよりさらに聴いてくれる人のこころに届く歌を作る。そして、歌うには、どうしたらいいのかと。
そのためには、人生、命、愛といったテーマを避けることは出来ない。 でも、普遍的なテーマこそ、とても難しい。プロという名の音楽家ならば、必ずやぶつかる大きな壁だ。
だから、ぼくがプロデューサーとして呼ばれ、最初に決めたことは、羊毛とおはなのコア・ゾーンから関わるということだった。
日本で呼ぶ所のプロデューサーは、主にサウンド・メイキングのアシスト(曲のアレンジメント)が中心だが、その枠組みを越え、ふたりの間に入り、徹底的に関わることにした。
ほぼ毎日(半年間)、電話越しにデモ音源を聴かせてもらい、細かいメールでのやり取り、曲や歌詞のリライト作業を続けた。
レコーディング前のバンド・リハーサルでは、プレイヤーの横に座り耳を澄ませた。
そうして出来上がった作品が『月見草』というアルバム。
だからこそ、一点も曇りなく、今、このアルバムを傑作と呼べる。ふたりともほんとうによくがんばったと思う。
制作中にとても印象に残っていることがある。おはなさんが「わたしにはなにも歌いたいことがない」と言ったことだ。
もちろん、アスリート的なシンガーなら、なにも歌いたいことがなくてもいい。歌うという行為だけに全精力を費やしてもいい。
良い歌を作るひとは世の中にいくらでもいるのだから、いい曲を探してくればいい。
音楽は楽しいほうがいい。無理に歌を作らせる必要はない。
でも、ぼくは、おはなさんは気づいていないだけだと思った。
なぜなら、おはなさんが作る曲がぼくは好きだったし、なにも歌いたいことがない人が作る歌だとは決して思わなかった。
そこには、いつも、きらきらと光るものがあった。
今回、発掘された未発表曲「永遠の少女」もそのひとつと言えるだろう。
「小さい頃の思い出を歌にしてみたら?」というぼくの提案に、こんなにも素直にストレートに、自分の幼年期の出来事をそのまま歌にしてみせたおはなさん。
想像していたのとはまるで違う歌詞に、ぼくはおもわず吹き出してしまった。
千葉はなさんは紛れもなくアーティストだった。あの太陽のような明るさは、彼女の命そのものだった。
悔やまれるのは、おはなさんの歌を、もっともっと残してあげたかったこと。もっともっとスタジオで共にレコーディングしたかった。
昨年、ぼくはTHE BOCOSのふたりと台湾のライブで共演した。そこには、なんと、おはなさんのご両親が観にいらしていて、初めてお会いすることができた。
おふたりを見た瞬間、ぼくはふいに泣きそうになってしまった。
なぜなら、ご両親の笑顔の中に、すぐにおはなさんの笑顔を見つけてしまったから。
そして、その場で、四月のライブで演奏することを約束した。
みなさん、『 羊毛とおはなの日 』に、会場でお逢いしましょう。
<コメント(下記HPより抜粋)>
http://youmoutoohana.com/youhananohi/message/
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リリースの詳細は以下の通り。
●リリース情報
『LIVE IN CHURCH』
2016年4月8日
全9曲入り
LRTCD-107 ¥2,000+税 (送料別)
オフィシャルオンラインショップ数量限定発売
[収録曲]
1.INTRO
2.間違いと涙の跡
3.空が白くてさ
4.falling
5.あなたが住む街へ
6.裸のピエロ
7.ROSE
8.愛があたためる
9.永遠の少女(未発表音源)