アフリカのマリのアーティストのプロデュースを手掛けるなど、マリとの関わりが深いことで知られるデーモン・アルバーンは、マリで「地方王族」としての地位を認められたことが明らかになっている。
デーモンはマリで開催されたフェスティヴァル・アコースティック・バマコという音楽フェスティヴァルに出演するため現地に赴いていたが、地方王族としての地位を認められたのに加えて、学校の教室もデーモンにちなんで命名されたとBBCが伝えている。自分の名前の教室が生まれたことにデーモンは次のように語っている。
「こういうことには個人的にあんまり慣れてないんだけど、この教室を実際に目にすることができて嬉しいよ。しかも、この学校は音楽とダンスのための学校だからね。ぼくの心っていうのは、いつも音楽とダンスに向かってるものだから、この学校にぼくもいるっていうことだよ」
これまでデーモンは2002年にマリで制作した自身と数々のマリのミュージシャンのコラボレーションによる『マリ・ミュージック』や、アフリカ・エクスプレスとしてのプロジェクトに携わり、自身とほかのアーティストのコラボレーションでも頻繁にマリのミュージシャンを起用してきたことで知られている。ただ、マリでは昨年11月にテロ事件も勃発していて、そうした政情不安定の最中にデーモンが自ら現地開催のフェスティヴァルに参加したことが現地の人々の心を動かしたとみられている。今回の訪問についてデーモンはザ・ガーディアン紙に次のように語っている。
「ここに実際に来て参加することが一番重要なことなんだよ。そうやって音楽に関心をしっかり集めていくことだね。この国の音楽はぼくにはインスピレーションになってきたし、だからこそ、こんなに何度もここまで足を運んでるんだからね」