N’夙川BOYS、活動休止前ラストライヴレポ!「人間力をピカピカに磨いて帰ってきます」

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2016年2月27日、N’夙川BOYSの活動休止前ラストライヴ「N’夙川BOYS Farewell Party 『39』」が、恵比寿The Garden Hallにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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昨年12月21日、公式サイトで無期限活動休止を発表したN’夙川BOYS。彼らの活動休止前ラストライヴ「N’夙川BOYS Farewell Party 『39』」が、恵比寿The Garden Hallで開催された。ソールドアウトで超満員となったオーディエンスを前にして、9年間の歩みを凝縮するような全18曲を叩きつけたアクト。2007年のバンド結成以来、異色の3人編成でロックンロールの魔法を体現してきたN’夙川BOYSが、その稀有な存在感を改めて見せつけた痛快で感動的な夜だった。

開演時刻を少し回った頃、SEに導かれて登場したメンバー。青、赤、黄のお馴染みのステージ衣装に身を包んだ3人に、いつになく大きな拍手喝采が送られる。“How many Japanese”の重たいビートで幕を開けたライヴは、“プラネットマジック”“Freedom”“24hour”と曲が進んでいくうちにどんどんエネルギッシュに。リンダdada(G・Vo・Dr)は椅子から立ち上がって爆裂ビートを打ち鳴らし、マーヤLOVE(G・Vo・Dr)とシンノスケBOYs(G・Dr)は鋭利なツインギターを掻き鳴らし、満場のオイコールとともに狂騒のるつぼと化した場内のロックンロール指数は、みるみるうちに高まっていくのであった。

3人で9年間の活動に区切りをつけるという意味で、ライヴタイトルに「39」を冠したこの日。そこには長らくバンドを支えてくれたファンへの感謝も込められていて、マーヤは事あるごとに「サンキュー!」と叫んでいた。さらに「地球上でこんなライヴをするバンドは他にいない」というようなことも何度か言っていたけれど、バンドの編成やライヴの常識に捉われず、全てにおいて突き抜けたステージは、まさに他のライヴでは味わえないようなダイナミズムに満ちていた。シンノスケにドラムを交代し、リンダがステージ前方でキュートな歌とダンスを披露した“路地裏BE-BOP”。マーヤ&シンノスケがフロアに同時にダイブして爽快なギターフレーズを響かせた“アダムとイブがそっと”。ほぼ全編の歌唱をオーディエンスに委ねつつ、最後はマーヤ&リンダのアカペラでしっとりと締めた“Theシーン”。楽器とマイクをとっかえひっかえ、時にはバンドとオーディエンスの垣根すら越えて興奮のど真ん中に飛び込んでいく3人の姿を見ていると、これこそがロックンロールの本質ではないかとさえ思えてくる。

バンド史上最高にトリッキーな楽曲である“フェアリー”では、マーヤがステージ上を暴れ回りすぎて右手から軽く流血してしまう場面も。聞けば1曲目の時点ですでに前歯をへし折っていたそうで、そんな手加減なしのパフォーマンスにも、彼らのロックンロール魂が如実に表れているように感じる。そして、ドリーミーな高揚感を生み出した“Candy People”、マーヤ&リンダのツインドラムが豪快に炸裂した“BANDがしたい!”を経て、「俺らのようなロックンロールを聴きに来てくれる人がこんなにたくさんいて本当に嬉しいです。俺らの音楽は、ないといけないものがないって感じで、すごくスカスカなんだけど……」と口を開いたマーヤに、「そこがエエんやん!」とすかさずフロアから声が飛んだシーンが印象的だった。その後は、普段ほとんど話さないシンノスケによる「3人それぞれが人間力をピカピカに磨き上げて皆さんの前に帰ってきます」という力強い発言を経て、本編ラストの“物語はちと?不安定”へ。マーヤがフロアにダイブし、オーディエンスの頭上に立ちながら「9年間支えてくれてありがとう!」と叫ぶ光景を前にして、いつか必ず訪れるだろう復活の時を確信せずにいられなかった。

アンコールでは、バンド結成後に初めて作った楽曲“死神DANCE”を眩い黄金の光の中で高らかに鳴らして終了。ラストライヴの感慨を必要以上に助長することのない、それ故にN’夙川BOYSというバンドの真髄と、ファンとの固い絆がありありと浮き彫りになった素晴らしいアクトだった。いつかまた、人間として一回りも二回りも大きくなった3人による突き抜けたロックンロールが鳴り響くことを、今は楽しみに待ちたい。(齋藤美穂)

●セットリスト

01. How many Japanese
02. プラネットマジック
03. Freedom
04. 24hour
05. マジシャン
06. HERO IN BOY
07. 路地裏BE-BOP
08. Kill 夢 ドライブ
09. ミッドナイトエンジェル
10. シャンソン
11. アダムとイブがそっと
12. Theシーン
13. メロディー
14. フェアリー
15. Candy People
16. BANDがしたい!
17. 物語はちと?不安定
(encore)
18. 死神DANCE

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