キッスのジーン・シモンズ、オリジナル・メンバーのメイクを踏襲する正しさを主張

キッスのジーン・シモンズ、オリジナル・メンバーのメイクを踏襲する正しさを主張

キッスのジーン・シモンズは現在のメンバーがオリジナル・メンバーのメイクを使っていてなにが悪いと発言している。

キッスの現ラインナップはオリジナル・メンバーのジーンとポール・スタンレー、90年代から参加しているエリック・シンガー、00年代から参加しているトミー・セイヤーとなっている。これまで独自のメイクを使ってきた新メンバーも過去にはいたが、エリックとトミーはそれぞれにオリジナル・メンバーだったピーター・クリスとエース・フレーリーのメイクをそのまま踏襲していることで知られている。

今年リリース40周年記念を迎えるバンドの大ヒット作『地獄の軍団』の取材を受けたジーンはローリング・ストーン誌になぜピーターとエースのメイクを使い続けるのかと問われ「クラシック・メイクを使わないわけがないだろ? 俺たちのもんなんだから」と答えている。

「本当に悲しいのは、俺たちは今オリンポス山の頂に君臨していて、いろんないい機会に恵まれてて、心から楽しませてもらってるし、ファンも喜んでて、おまけに観客の誰も『ピーターとエースはどこ?』っていうプラカードをかざしたりすることもないってことなんだよ。みんなバンドをやめる時には『あいつら俺抜きじゃやってけないはずだ』って思い込んでるもんなんだ。でも、それは悲しいことに間違ってるんだよね。AC/DCだろうとヴァン・ヘイレンだろうと誰だろうと、やめたやつがいなくなってもしっかりやってけるどころの話じゃないんだよ。むしろ、たとえやめたやつがヴォーカルだったとしても、人気が倍増することもあるんだ」

キッスでは80年代に在籍していたエリック・カーとヴィニー・ヴィンセントがそれぞれザ・フォックス、ジ・アンクと呼ばれるキャラクターのメイクをほどこしていたが、その後キッスはメイク自体をやめて素顔で活動するように方向転換した。しかし、オリジナル・メンバーで90年代末に再結成した際にはメイクを再び採用し、さらに00年代に入ってピーターとエースがまたもや脱退した際には、メイクをそれぞれに踏襲してキャラの変更は以後しないことを基本方針にしたのだとジーンは語っている。

「振り返ってみるとあれが正しい判断だったなと思うね。ただ、5パーセントとか10パーセントくらいのファンは最初から付き合ってくれてる連中で、そういう連中はなにをやっても文句をいってくるもんなんだよ。でね、それはそれでね、意見としては正しいんだよ。たださ、途中から乗車してくる仲間もいろいろいるんだからさ」

なお、エースは4月15日にキッスやザ・ローリング・ストーンズ、数々のハード・ロック・バンドの楽曲のカヴァー集『オリジンズ VOL.1』をリリースするが、こちらにはポール・スタンレーもフリーの“Fire And Water”のカヴァーで客演している。エースはポールとは「ずっと友達付き合いを続けてるよ」と語っている。

「メディアが勝手にネガティヴな関係を増幅させてるんだよね。その方が見出しに使いやすいからなんだろうけど」
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