ブライアン・アダムスやブルース・スプリングスティーン、反LGBT法への抗議でライヴ中止

ブライアン・アダムスやブルース・スプリングスティーン、反LGBT法への抗議でライヴ中止 - 1984年作『レックレス』1984年作『レックレス』

ブライアン・アダムスはミシシッピ州で同性婚を抑圧する新しい州法が制定されたことへの抗議として、4月14日に予定されていた同州ビロクシでの公演を中止にしている。

アメリカでは昨年、州法で同性婚を禁じられていた男性2名が州を相手に訴訟を起こしていた裁判で、連邦最高裁判所により同性婚は憲法により合法だという判決が出たため、実質的に全州において同性婚が合法化されることになった。しかし、ミシシッピ州ではその後、宗教団体や一部営利団体が同性カップルへの対応を拒否することを合法とする新法を成立させたため、ブライアンはこれへの抗議としてビロクシ公演を中止することに踏み切ることにしたと明らかにしている。

この法律はたとえば、同性婚カップルの挙式や宴会などを教会や会場側が拒否することを合法化するというもの。LGBT(性的少数者)への抑圧を助長するものだとして依然として大きな批判を浴びているが、新法を支持しているフィル・ブライアント州知事らは、伝統的な結婚観や性別観を持つキリスト教徒を保護するものだと主張している。

ブライアンは自身の公演中止という措置について、「ある人たちの性的指向のせいで公民権が脅かされているような州においては、ぼく自身の良識にもとづいて演奏活動をすることはできない」と自身のインスタグラムで説明した。

さらに「LGBTの市民がなぜこうやって差別されなければならないのか理解できない」と訴えており、「ミシシッピ州がこの間違いをいつか改めたら、ぼくもまたこの地に戻ってたくさんのファンのために演奏できることになるでしょう」と呼びかけた。

ブルース・スプリングスティーンも、ノースカロライナ州で反LGBT新法が成立したことへの抗議として、同州グリーンズボロで4月10日に予定されていた公演を中止に踏み切っている。ノースカロライナ州で成立した新法は、性的指向や性的アイデンティティを理由とする差別を合法化するもので、LGBT市民への保護を目的する今後の法案の成立を妨げるものともなっているという。また、たとえば、公共施設のトイレやロッカールームなどについて生来の性別以外での使用を禁じることを合法化するものにもなっている。

ブルースはこれに対して7日の時点で中止を発表し、次のように州の行政を批判している。

「俺の考えでは、こういう措置は俺たち市民全員の人権を擁護するために実行された俺たちの国におけるひとつの進歩を受け入れることができなくて、その進歩をひっくり返そうとする試みなんだ」

「現時点でも、ノースカロライナにあるさまざまな団体や事業者や個人がこうした後ろ向きな措置に反対して乗り越えるべくいろいろ尽力しているところなんだ。こうしたことをすべて踏まえて、今は俺とバンドでこうした自由の闘士たちと団結すべき時ではないかと思ったんだ」    

「ロック・ショーよりも重要なことってあるわけで、これを綴りながらも進行しているこの偏見と偏狭さとの闘争もまたそういうもののひとつなんだよ。前に進もうとせずに過去に俺たちを押し戻し続けようとする者どもへの異議表明を行うことが今の俺にできる最大のことなんだよ」
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