【完全レポ】シャリラ×グッホリ×テレン×ドアラ×sumika熱演! ジャパネクvol.13大成功!

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6月4日にライブイベント「rockin’ on presents JAPAN’S NEXT vol.13」がLIQUIDROOM ebisuで開催された。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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『ROCKIN’ ON JAPAN』の誌面記事に付録コンピレーションCD、ウェブ記事、そしてライブイベントと、多角的な展開を見せる新世代アーティスト/新世代リスナーの企画「JAPAN’S NEXT」。今回、ライブイベントは通算13回目の開催を迎えて「歌」というテーマを掲げ、LIQUIDROOM ebisuをソールドアウトさせる盛況ぶりとなった。『ROCKIN’ ON JAPAN』副編集長・小川智宏がステージ上で挨拶し、今回の出演者たちを紹介すると、いよいよライブパフォーマンスの幕開けだ。

トップバッターは、昨年、10代限定の参加型フェス「未確認フェスティバル2015」でグランプリを獲得した大阪出身の4ピース=Shout it Outだ。山内彰馬(Vo・G)、露口仁也(G)、たいたい(B)、細川千弘(Dr)が揃うと、パンチの効いた音出しを一発。激しい身振りを交えながらロックの音塊を投げかけてくる。全員が1996年生まれという若さながら、自然にフロアを沸かせてしまう音と立ち居振舞いはすでに立派なロックバンドだ。山内が「JAPAN’S NEXT、こう宣言しに来ました。次に来るのは間違いなく俺たちだ、と。そんな“青春のすべて”」と告げ、メジャーデビューシングル(7/6リリース)となるその曲を、リスナーとの約束のように刻みつけていった。

今年2月に初のフルアルバム『with YOU』を発表した、広島出身のGoodbye holiday。クラップを巻き起こしながら賑々しく登場した児玉一真(Vo・G)、大森皓(G)、福山匠(B)、山崎晃平(Dr)、サポートメンバーに金井央希(Key)という5人である。“革命アカツキ”から瑞々しく放たれるポップサウンドは、その実がっちりとした演奏力とドライヴ感に裏付けられている。福山がバンドの活動についてやたら饒舌に(しかもなぜかちょっと自嘲気味に)語って笑いを誘う一方、ギラッギラのパンキッシュな爆走“サイダー”で駆け抜けた児玉は、「もっと大きなステージに、みんなと行きたいなと思いました。そう思わせてくれてありがとう!」と告げるのだった。

vol.5以来2回目の出演となるLAMP IN TERRENは、松本大(Vo・G)、中原健二(B)、川口大喜(Dr)、そして昨年秋に正式復帰した創設メンバー=大屋真太郎(G)という4ピースでジャパネクに帰ってきてくれた。青い音像を振りまきながら、オーディエンスをグッと表現世界に引き込んで密度の高い熱狂を育む。5月にリリースした最新シングル収録の“innocence”は緊迫感たっぷりなアンサンブルでサウンドの新しい表情を伝え、また松本が「自分にとって音楽とは何か、という曲が、バンドの曲になった」と語る“キャラバン”は、豪快な音の広がりと推進力を宿したままクライマックスを描く。志がそのままサウンドの成長に反映されるステージだ。

マルオカ ケンジ(B)が負傷療養中であり、ヒジカタ ナオト(Vo・G)、ニシバタ アツシ(Dr)に竹村一来(B)、澤柳昌孝(G)というふたりのサポートメンバーが加わったドラマチックアラスカは、この日金沢の「百万石音楽祭2016〜ミリオンロックフェスティバル〜」出演から駆けつけるという強行軍。にも関わらず、重量感と機動力を兼ね備えた猛烈なサウンドでスタートダッシュを決めては間の手を誘い、或いは幽玄のサウンドスケープで切々と奏でる“河原町駅”や、奥ゆかしいグッドメロディの“人間ロック”と、地力の高さを伺わせる。「音楽は勝ち負けじゃないっていうけど、俺には倒したいバンドがたくさんいる!」と声を上げるヒジカタの闘争心がそのまま表れたかのような、熱いステージであった。

そしてトリを担うのは、先月25日に最新ミニアルバム『アンサーパレード』をリリースしたばかりのsumikaだ。片岡健太(Vo・G)、黒田隼之介(G・Cho)、荒井智之(Dr)、小川貴之(Key)、サポートに大澤“DD”巧海(B)という5人編成で姿を見せると、「一等賞を獲りに来ました!」という宣言を合図に、豊穣かつ躍動感たっぷりの音楽の時間が始まる。「歌は、歌われるために生まれてくるんだと思います。オーライ?」という歯切れの良いメッセージを投げかけ、“Lovers”などの近作曲も大活躍のステージを作り上げてゆく。

また、片岡は1999年の『ROCKIN’ ON JAPAN』Hi-STANDARD表紙号をベッドの棚に飾っていたことを引き合いに「その時の気持ちを蘇らせる魔法」について熱く語り、「2016年6月4日はただの週末の土曜日かもしれないけど、今日をきっかけに何かが変わった、と思って貰わなければ気が済みません!」と告げる。どこまでも奔放に奏でられる音楽と、そんな音楽の力を信じ抜いたメッセージに満たされるライブだ。本編を“「伝言歌」”の大合唱で締めくくった後、アンコールの催促にも応えるのだった。(小池宏和)

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