THE 1975のマット・ヒーリー、最新のポップ・ミュージックと自身の立ち位置について語る
2016.10.04 18:45
今年3月にセカンド・アルバムをリリースし、8月には3度目となるサマーソニック出演のために来日したTHE 1975。現在発売中の『ロッキング・オン』11月号には、サマソニ東京公演の翌日に行なわれた、ヴォーカルのマット・ヒーリーのインタヴューが掲載されている。
セカンド・アルバムは全米・全英1位を獲得するヒットとなったが、それは今作が現在の音楽シーンをアダルトな方向へと向かわせるきっかけになったからではないかという問いに対し、以下のように分析した。
「洗練されたポップ・ミュージックに向かうトレンドが起きつつあるのは間違いない。ポップ・ミュージックっていくつかの段階があるというか、浮き沈みもあるし、もうダメかと思うとカム・バックする、その繰り返しなんだよね。
今は、洗練されたポップ・ミュージックが増えているし、参照するモチーフも現代的になっている。コンテンポラリーでアダルトなポップ・ミュージックだね。80年代半ば、トーキング・ヘッズやピーター・ガブリエルみたいな、すごくポップだけど大人の音楽、というのにも近い感じがする。ブラッド・オレンジにしても、ポップ・ミュージックを今までと違うところに持っていきたいという強い意志を感じる。僕たちも目指しているのはそこなんだ」
また、マーキュリー・プライズにもノミネートされるなど、THE 1975に対する「世の中の意見が変わりつつあるのは感じている」という中、自分たちが収まるジャンルについて以下のように語った。
「今までに言われた中でこれはいいなと思ったのは“ギターR&B”かな。“アート・ポップ”もすごく良かった。ポップ・ミュージックの範疇にあるアーティストっていうことで。でも、ロック・バンドって呼ばれるのは好きじゃないな。だって違うから。ロック・バンドと呼ばれるからには、ロックだっていうことを証明しないといけない。でも僕たちにはそんなことをするつもりは全くないからね。レッド・ツェッペリンみたいになろうとか思ってないし」
その他、前作と今作との相違点や、近年のユース・カルチャーとバンドとの関わりなどについて語ったインタヴューとなっている。
『ロッキング・オン』11月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143349