ユニコーン、「第三パラダイス」ツアーを完遂。中野サンプラザ公演をレポ
2016.11.25 20:20
ユニコーンが、今月23日に最新アルバム『ゅ 13-14』を携えた全国ツアー「第三パラダイス」の最終公演を中野サンプラザで開催した。
車のナンバーがモチーフになったアルバムタイトルということで、ステージは外国の道路をイメージしたセットになっており、そこへ白のツナギを着たメンバーが登場。「こんばんは! ユニコーンです。今日は(中野サンプラザが)久しぶりなんで、わりとユニコーンの曲を中心にやっていこうと思います」と、奥田民生の脱力系MCに笑いが起こる。
今作にもメンバー全員のボーカル曲が収められているが、それがセットリストの中でスパイスとなっている。手島いさむの“オーレオーレパラダイス”は往年のグループサウンズを彷彿とさせるし、手島作詞曲、川西幸一歌唱の“僕等の旅路”は、フォークからニューミュージック世代の心を大いにくすぐるし、EBIの“道”は、ボーカルが入っていながらイージーリスニング的な心地よさがある。それらの曲が、抒情的かつ革新的なABEDON曲、泰然とした佇まいで心の琴線を揺らす奥田曲と絶妙なコントラストを作り出す。
シングル曲“エコー”からの後半は“TEPPAN KING”を始めとした、ステージと客席が一緒になって盛り上がれる曲をメインに披露された。同ツアーは今後、12月に追加公演として5公演が行われる。