2017年5月6日(土)に公開される映画『追憶』で、主人公・四方篤を演じる岡田准一。重厚な演技力で人気を集める彼は、本作で巨匠・降旗康男をはじめてタッグを組んだ。現在発売中の『CUT』5月号では、降旗監督と岡田准一の対談を掲載。ともに映画を作る喜びに溢れ、まさに幸福な関係を築いた本作についてふたりが語っている。
岡田演じる篤は、明かせない過去を持ち、葛藤を抱きながら生きている人物だ。降旗は岡田について、そうした重荷を背負った人物を、佇まいや表情で表現することが出来る俳優だと言う。そうやって観るものの想像力を掻き立てるような演技をするのが岡田の魅力のひとつだ。
降旗「一枚こっきりの人物像じゃなくて、いろんな影を持った人物が重なっていらっしゃって、そこが魅力的な俳優さんだなと思いました。(中略)あとは強さだと思います。岡田さんの動きが観てる人の中にどこまでストンと入っていけるかというボルテージの高さなのかなという気がするんですよね」
また、本作はフィルムでの撮影だったため、岡田をはじめ、共演の小栗旬や柄本佑らは毎回一発で撮るという緊張感が漂う中で演技を重ねていった。岡田にとって本作の現場は、その経験したことのない撮影スタイルを前に「自分たちは何が出来るのか?」という答えを探す場所でもあったと言う。その中で反省や宿題が残ったからこそ、岡田はもう一度降旗監督に撮ってほしいと語る。
岡田「(年数を重ねた)役者さんたちに愛されている監督たちとご一緒した時に、役柄としても自分としてもどういう居方をそこでできるのかを僕らはすごく気にしていました。(中略)やはり監督と一緒に仕事をしていると何か新しいものをみせてくれる感じがするし、投げかけが半端ないんです。投げかけの言葉はないんですけどね(笑)」
巨匠とこれからの映画界を担う俳優たちが共鳴し、映画製作の醍醐味を味わいながら作られた『追憶』。岡田と降旗監督のふたりが出会った必然と、その喜びが感じられるテキストになっている。岡田の哀愁漂うスペシャルフォトも必見。
『CUT』2017年5月号
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143692