あの報せから2日くらいして、たぶん2日目の夜だったんだと思うけど、彼が好きそうな水辺の小屋に泊まっていたんだ。すると突然、いろんな思い出が蘇り始めて、夜中の1時半くらいからだったと思うんだけど、すっかり目が覚めちゃったんだ。それも本当に大事な思い出ばっかりで、ずっと考え続けてしまうような記憶ばっかりだった。筋肉でいうと本当に太くてでかい部分だよ。
とにかく、記憶が蘇ってくるのを止められなくなってた。寝ようとしてるんだけど、まるで近所の人たちが音楽をやたらとかけてて止めさせられない状態みたいに、思い出がどんどん蘇ってくるわけだよ。でも、そのうちマシになっていった。蘇ってくる思い出や記憶が、どんどん些細なものになっていったからなんだ。それが止まらずにどんどん、ひたすら続いたんだよ。
そのうち、そんなことを数時間もかけて思い出すっていうことが、本当にありがたいことなんだって分かってきた。っていうのも、普通はひとつの記憶を思い出すのなんて一瞬のことで、それを全部で何時間分も思い出してたわけだからね。なんて幸せなことなんだろうって思ったんだ。だから、悲しくなんかなりたくなかった。感謝したかったんだ、悲しみはいらない。今もあの数々の記憶を思い出してるし、心にはあの思い出を持ってこれから生きていく。そして、彼のことをいつまでも愛し続けるよ」
エディ・ヴェダー、故クリス・コーネルへの思いを語る。「兄貴みたいに尊敬してきた人」
2017.06.09 18:30