【特別企画】関ジャニ∞、傑作ニューアルバム『ジャム』1週間毎日レビュー⑤

【特別企画】関ジャニ∞、傑作ニューアルバム『ジャム』1週間毎日レビュー①
6月28日(水)に1年7ヶ月ぶりのニューアルバム『ジャム』をリリースする関ジャニ∞。ここ数年、特に音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』を通じて様々なミュージシャン、クリエイターたちとバンド・セッションや音楽についての濃いトークを毎週繰り広げ、紡ぎ上げられた繋がり、加速した各メンバーの音楽…
【特別企画】関ジャニ∞、傑作ニューアルバム『ジャム』1週間毎日レビュー②
(毎日レビュー2日目) M4 なぐりガキBEAT M5 夢への帰り道 M6 えげつない 2日目の『ジャム』レビューはこの3曲。今年初頭にリリースされたシングル曲“なぐりガキBEAT”は、横山裕が佐々木蔵之介と共にダブル主演した映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の主題歌であ…
【特別企画】関ジャニ∞、傑作ニューアルバム『ジャム』1週間毎日レビュー③
(毎日レビュー3日目) M7 パノラマ M8 Never Say Never M9 侍唄(さむらいソング) アルバムも後半に差し掛かるM7~M9は、ロックからバラードまで関ジャニ∞の音楽性の幅広さを証明する並びになっている。36枚目のシングルでありアニメ『モンスターハンター…
【特別企画】関ジャニ∞、傑作ニューアルバム『ジャム』1週間毎日レビュー④
(毎日レビュー4日目) M10 S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き M11 NOROSHI M12 青春のすべて レビュー4日目、全盤種共通で収録される12曲のラストはこの3曲。エイトにちなんで「七転び八起き」をしれっと“S.E.V.E.N 転び E.I…

(毎日レビュー5日目)

M13 ノスタルジア(初回盤A収録)
M13 Answer(初回盤B収録)


今回レビューするのは初回盤Aに収録の“ノスタルジア”と、初回盤B収録の“Answer”だ。この2曲は彼らが年上の3人(横山裕、渋谷すばる、村上信五)と年下の4人(丸山隆平、安田章大、錦戸亮、大倉忠義)に別れたユニットナンバーとなっている。年下組の“ノスタルジア”は“DO NA I”に引き続き蔦谷好位置の作曲。アッパーでポジティブなナンバーがぐいぐい引っ張るサマーアルバムでもある『ジャム』だが、エレクトロポップのシンセビートとラテンのリズムが緩やかにミックスされていく“ノスタルジア”は、言わば「夏の夜」を思わせる一曲。ソロパートではやんちゃだったりエモかったりセクシーだったりと、4人それぞれの個性が立っているボーカルが、互いに重なり合うと途端に甘く溶け合うようにハモリ、透き通るように繊細なユニゾンを生み出していく。その自然な歩み寄りと協調によって生み出されたメロウでチルな旋律が、実に年下の4人らしいナンバーだとも言える。“Answer”は作曲&編曲を手掛けた渋谷が3人の歌割りも決めるなど、イニチアシブを取っている曲だが、歌詞は3人の共作。ホーンのパワフルなアレンジが効いたエレクトロファンクがソングライターとしての渋谷のレンジの広さを証明し、横山の繊細なファルセットや村上の華やかなキーボードの魅力に改めて気づかされるナンバーだが、特にこの3人でなければ書けなかっただろう歌詞が感動的だ。それはジャニーズJr.時代から20年近く、楽しいばかりじゃない、時には苦労も分かち合ってきた3人だからこそ、互いの強さと弱さを知り尽くしているからこそ紡ぎえた絆の言葉だと思うし、その言葉の連なりを「答え」と題したのもグッとくる。ただし答えではあるけれどゴールではない、未だ「手つかずの夢」があると宣言しているのも、まさに頼もしき年上組だ。年下組の協調のユニティと信頼、年上組の阿吽の呼吸と指針を示す責任、それが関ジャニ∞として7人になった時の、彼らの大いなる力と自信になっていることがわかる2曲なのだ。(粉川しの)