レディオヘッドのイスラエル公演、反対の声止まず。トム・ヨークが自身の意見をツイート

レディオヘッドのイスラエル公演、反対の声止まず。トム・ヨークが自身の意見をツイート

以前より話題となっているレディオヘッドのイスラエルのテルアビブ公演だが、予定通り、約1週間後の7月19日に行われる。

レディオヘッドのこの選択に対しパレスチナ支援団体などは依然として抗議を行っているが、今回また新たに、ロジャー・ウォーターズサーストン・ムーア等と並んでこのテルアビブ公演の中止を要請している映画監督ケン・ローチが以下のようなツイートを投稿した。

「レディオヘッドは、迫害する側かされる側、どちらにつくのかを決断すべきだ。簡単な選択だろう」

このツイートに対し、トム・ヨークは自身のツイッター上で以下のような返答を公開している。

ある国で演奏するからといって、その国の政策を支持しているということにはなりません。僕たちがライブを行ってきたここ20年の間、イスラエルは何度か政権交代をして、中にはリベラルな政権もありました。それはアメリカも同じです。ネタニヤフ首相もトランプも支持していませんが、僕たちはアメリカでもライブをします。音楽、アート、そして教育は、境界を越えるためのものです。境界を作るためのものではありません。偏見をなくすためのものであって、偏見を生むためのものではありません。そして相手を思い合い、対話し、表現の自由を実現するためのものなのです。この説明で、ケン、君にも分かってもらえることを願うよ。



なお、レディオヘッドが先日グラスゴーの「TRNSMT Festival」で行ったライブでも、バンドへの抗議活動として演奏中にパレスチナの国旗がいくつも掲げられていたようだ。

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