ブリンク182のマット・スキバ、破滅に終わった「Fyre Festival」は自分が呪いをかけ中止にしたと語る

ブリンク182のマット・スキバ、破滅に終わった「Fyre Festival」は自分が呪いをかけ中止にしたと語る

現在最新作『カリフォルニア』を引っ提げてのヨーロッパ・ツアーでイギリス公演を敢行しているブリンク182だが、マット・スキバはバハマで4月末から5月にかけ、2週末連続で開催される予定だった「Fyre Festival」より直前に引き上げた動機などを語っている。

「Fyre Festival」はオンライン・メディアの起業家であるビリー・マクファーランドとラッパーのジャ・ルールによってラグジュアリーな音楽フェスとして企画され、バハマで開催される予定だった。しかし、運営面があらゆる意味で事前から危ぶまれていて、ブリンク182のほか、ミーゴス、スケプタ、ディスクロージャーなどといったアーティストらが直前に出演を取りやめることになった。

Are you ready? #FyreFestival

FYRE FESTIVALさん(@fyrefestival)がシェアした投稿 -


チケットは最高で1200ポンド(約17万5000円)もしたというが、現地には食事も宿泊施設も間に合わせのものしか用意されていなかった状態で、現在マクファーランドとジャ・ルールは1億ドル(約113億円)の損害賠償を求めるものなど、訴訟を数件も起こされており、マクファーランドに至っては通信内容を捏造するなどの通信法違反によりニューヨーク市警に身柄を拘束されている。

NME」誌の取材を受けたマットはこのフェスに感じていた違和感について語っていて、「俺のエネルギーをすべて注ぎ込んであれが実現しないように念じていたんだ」と開催中止を祈禱していたことを明らかにしている。

「あのイベントについてはなんか嫌な予感がしてたんだよね。俺は自分は個人的にキリスト教徒ではなくて、魔法使いに近いと思ってるんだよ。そして、自分の力をすべて使ってでも、Fyre Festivalが実現できないようにしたかったんだ。だから、俺の身体の中の気と力をすべて開催されないようにするために注ぎ込んだんだよ」

「そもそもバハマには前にも行ったことあるけど、あんなえげつないところってほかにないぜ。ナッソーに飛行機で着いて島中が風光明媚で文化にも溢れてるんだけど、とにかく貧しさがはびこってるんだ。ほとんどの住民は黒人なのに、アトランティスとかザ・コーヴみたいな巨大リゾート施設を作って塀で頑強に現地の住民を締め出してるんだよね」

「階級主義的で、人種差別的なところでさ、ヨット・ハーバーを建設してモデルみたいなこがわんさか乗ったヨットを貧乏人にみせつけたりしてるんだよね。そこで自分が乗りつけたフェラーリと虚飾とヨットをみせびらかすわけよ」

さらに出演中止の経緯を次のように説明している。

「俺たちが出るのをやめたのは、ライブ会場の技術的なところと機材の搬入関係でうまくいかなかったからで、その後あのイベントが木端微塵に瓦解したのは結局その程度のものでしかなかったからってだけのことなんだよ。俺も魔法使いとしての呪いをかけてみて、それも功を奏したってことだね。中止になったのは俺のせいだし、いくら批難されてもいいよ。中止を知って家のソファーでちょっと後ろめたくも思ったけど、みんなで現地に行って人から盗んだり搾取するようなことにならなくてよかったなってほっとしたよ」
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする