宮藤官九郎 脚本、10月TBS火曜ドラマ『監獄のお姫さま』に小泉今日子、満島ひかりら

宮藤官九郎 脚本、10月TBS火曜ドラマ『監獄のお姫さま』に小泉今日子、満島ひかりら
TBS火曜ドラマ枠の10月クールでは、宮藤官九郎が脚本を務める『監獄のお姫さま』を放送することが決定した。

ドラマは、女子刑務所の中という過酷な状況でたくましく生きる女たちの群像劇とのこと。罪を犯してしまった、生きることに不器用な人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として描くとともに、「人はなぜ生きるのか?」「幸せってなんだろう?」という真面目なテーマを、面白く、明るく、そして深く問いかける「おばちゃん犯罪エンターテインメント」となっているという。

夫を刺した殺人未遂で女子刑務所に入所してきた馬場カヨを演じるのは、TBSドラマで主演を務めるのは16年ぶりという小泉今日子。また、小泉と宮藤のタッグは2013年上期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』以来、TBSでは2003年放送の『マンハッタンラブストーリー』以来14年ぶりとのこと。

そしてカヨが女子刑務所で出会う女たちとして、足立明美役を森下愛子、刑務所のリーダー的存在の勝田千夏役を菅野美穂、大門洋子役を坂井真紀、江戸川しのぶ役を夏帆が演じる。また、刑務官にして教官の若井ふたば役を満島ひかりが務める。


<主演・小泉今日子 コメント>
久しぶりの宮藤官九郎さんの脚本です。
脚本通りに演ずれば面白いこと間違い無しだと思ってます。
魅力的な役者さんたちとの共演もとても楽しみです。

<満島ひかり コメント>
3年前、ドラマ『ごめんね青春!』の打ち上げで宮藤さんから「満島さん、次は女囚のお話です。満島さんは人を番号でしか呼ばない看守さん」とオファー? を受けたのが本当になりました。
出演者を聞いてうひゃーとなり、脚本は可笑しくて読み進めるのが大変でした(笑い止まらず)。
わたしの中では、癒し系ドラマになる予感です。

<菅野美穂 コメント>
宮藤さんとは、脚本では初めてご一緒させて頂くのですが、エスプリと同時に、炸裂感のあるクドカンワールドに自分も参加させて頂けることに、ワクワクしています。
そして、小泉さんとご一緒できるなんて・・・やったー!! 本当にウソみたいで、うれしい気持ちでいっぱいです。

<脚本・宮藤官九郎 コメント>
これまで色んなドラマを作って来ましたが「で、つまるところ俺は何が書きたいんだ」と自問自答しました。
結局、おばちゃんのお喋りを書いてる時がいちばん楽しいという結論に至りました。
大好きな女優さんの大好きなお芝居が観たい。それがこの『監獄のお姫さま』の核心です。
私も立派な中年になりまして、今『木更津キャッツアイ』のテンポ感でドラマを作ろうと思ったら、若者より、おばちゃんの方が俄然しっくり来る。早口だし、声が大きいし、他人の話を聞かないし、同じことを何度も言うし。暴力的な速度と有り余る熱量。彼女たちのおしゃべりをエンドレスで聞ける場所はどこか、と考え舞台を女子刑務所に設定しました。「それだけじゃドラマになりません」と諭されストーリーを組み立て、思いがけず壮大な復讐劇になりました。
それでも核心は変わりません。愛すべきカッコイイおばちゃんのおしゃべりと衝動によって転がり続ける無責任クライムエンターテインメント。楽しんでもらえたら最高です。

<プロデューサー/演出・金子文紀 コメント>
「いい大人がみっともない」「いい歳してバカみたい」
普通、大抵の大人はそんな言葉を浴びせられることを避ける生き方をしています。家庭や職場で、現状維持、出来たらもうちょっと上を求めて、賢明・堅実に、時には打算的な選択をしてうまく生きています。
このドラマは、そういった生き方がしたくてもできなかった、したいのにできない女性たちの物語です。
不器用だからか? 要領が悪いからか? 勝気だからか? 冷静な思考ができないからか?
でも、彼女たちは自分の気持ちにとても正直です。いい大人であっても、周りの目があっても、守るものがあっても、「絶対に譲れない正義」を後先考えず貫く人たちです。自分を犠牲にしてまで貫きたい正義って? 女の友情って? 絆って? そんな疑問に、彼女たちが多分、爽快に答えてくれると思います。
絶対真似したくないけど、なんか羨ましい、「みっともなく」て「バカみたい」だけどカッコいい。そんな彼女たちの姿を楽しんでいただけたらと思います。


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