クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソンの死後の作品への著作権を訴え940万ドル勝ち取る

クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソンの死後の作品への著作権を訴え940万ドル勝ち取る

マイケル・ジャクソンの死後のプロジェクト数件に対し自身の著作権を求める訴訟を起こしていたクインシー・ジョーンズだが、数週間に渡り行われた裁判に終止符が打たれ、クインシー・ジョーンズが勝訴したことが明らかになった。

シルク・ドゥ・ソレイユの演目「マイケル・ジャクソンONE」や『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』など、2009年のマイケル・ジャクソンの死後に発表されたプロジェクトに対しての自身への著作権の付与を求め裁判を起こし、裁判の証人席でマイケル・ジャクソンの遺産管理団体に「大金を巻き上げられた」と訴えたクインシーは当初3千万ドル(約33億円)を求めていたが、結果的には940万ドル(約10億4千万円)を手にすることとなった。


『オフ・ザ・ウォール』(1979)と『スリラー』(1982)、『バッド』(1987)の契約書に則ると、マイケル・ジャクソンの死後の作品にも限定的にクインシー・ジョーンズの著作権が認められると記載があるとのこと。

しかし、元々マイケル・ジャクソンの遺産管理側は、前述の3作の楽曲の制作に深く携わっていたのはマイケル本人であるとして3千万ドルの受け渡しを拒否していた。


クインシー・ジョーンズはこの件に関して、以下のようにコメントしている。

「1人のアーティストとして、自身の創造物に対するヴィジョンと品位を維持するというが最も重要なことです。私はマイケルのチームと一緒にアルバムの制作を進めて、どのアルバムの時にも誇りと安らぎを与えてくれました。最初のリリースから30年経っても多くの人に聴かれ続けています」

また、「この訴訟はまったくもって、マイケル個人がどうこう、という話ではありません。私がスタジオでレコーディングしたすべての作品、そして私たちが作り上げた財産の完全性を守るという話なのです」と続け、「今回の結果は私が求めていた通りのものにはなりませんでしたが、こちらの求めを受け入れてくれたことに対しては感謝しています。私の個人的な勝利というだけでなく、アーティストとして当然の権利を勝ち取った、という意味でもこの裁判に勝訴したことを嬉しく思います」と語った。
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