sumikaがサポートメンバーを迎えて、普段のライブではできない贅沢な内容で届けた企画ライブ「Little crown #4」。すでに大阪と東京公演を終えて、追加公演となった新木場コーストのステージで、片岡健太（Vo・G）は「今日はご褒美みたいなライブです。こんな嘘のない気持ちでライブをできることはない」と言っていた。5名とサポメンを呼んで、自分たちが本当に鳴らしたい音楽を届けることができるのは、お客さんがチケットを買ってくれるからだ、と。それはミュージシャンがステージの上で発するには生々しい言葉だったと思う。だけど、耳障りのいい言葉で誤魔化さないからこそ伝わる想いがあった。

この日のステージは最初から最後まで、本当の気持ち、本当の笑顔、本当の感謝、本当の音楽のだけが溢れていた。私たちがsumikaというバンドを信頼できるのは、いつもそういうステージを見せてくれるからだ。sumikaは必ずもっと大きなバンドになる。そんな彼らにずっとついて行きたいと、改めて思うライブだった。（秦理絵）