ザ・フーのフロントマン、ロジャー・ダルトリーが、1月12日にイギリス・ブリストルのO2アカデミーにて、ベイビー・シャンブルズとジョイント・ライブを行った。
このジョイント・ライブは青少年の癌問題の啓発および公演が中止となったムーンフェスト・フェスティバルのチャリティを目的として開催された。去年癌で亡くなる前に友情を築いた、ダニエル・スクワイアという16歳の少年にこのイベントを捧げることをステージ上で二人が告げた後、ロジャーは「“(最期の)ダニエルを王様のように扱っていた”ピートを尊敬する」と付け加えたそう。
ライブの直前に、ベイビー・シャンブルズのベーシスト、ドリュー・マコーネルはNME.comの取材に、「1回リハーサルをやったんだ。悲惨なライブになるかもしれない。いつもそういうライブになる危険性はあるんだけど、今夜は特にね。上手くプレイできたら最高だけど。でももし失敗しても、せめて笑いはとれるかな。見てるほうはそれでも楽しいと思うし」と答えた。
開演後、ベイビー・シャンブルズの“パイプダウン”やリバティーンズ時代の“タイム・フォー・ヒーローズ”などを演奏すると、ピートはロジャーを招き入れた。ロジャーは眼鏡に大きなスカーフをまとい、合計10曲を熱唱。ほとんどの曲のバック・バンドは、ベイビー・シャンブルズとピート・タウンゼンドの実弟のサイモン・タウンゼンドが担当した。
ザ・フーの名曲、“リーガル・マター”を披露する直前、ここ近年のピートが起こしてきた警察沙汰を思い起こしたのか、ロジャーがこの曲を選んだことは「皮肉だな」と冗談めかす場面もみられた。
また、ムーンフェスト・フェスティバルが公演中止になった理由として、警察がベイビー・シャンブルズが暴力行為を引き起こす危険性があったと考えたからである、ということに言及し「今日僕が来たのは、バカな警察がフェスを中止に追い込んだのも理由のひとつなんだ。(ザ・フーも)昔、色々ともめたことがあったからね」と語った。
ピートとロジャーは、リード・ボーカルを入れ替わりながらパフォーマンスを行った。たとえば、“マジック・バス”のセッションでは、(ピート・タウンゼンドの)コーラス部分をピートが熱唱し、“アイ・キャント・エクスプレイン”ではロジャーのリード部分をピートが歌い、ロジャーはコーラスに徹した。
その後、ロジャーは、サイモンだけをステージに残し、“ビハインド・ブルー・アイズ”を披露。ベイビー・シャンブルズの面々は、ステージの袖でその様子を見守った。
曲が終わって、ロジャーがジョニー・キャッシュの“アイ・ゴット・ストライプス”のイントロ部分を遊び心で弾き始めると、ピートが元気いっぱいにステージに戻り、ドラムをたたきながらセッションを始めた。無計画ではあったが、ジョニー・キャッシュ・セッションはその後も続き、そのまま“リング・オブ・ファイア”に突入。ピートは一瞬だけマイクを握り、歌うかと思われたが、すぐに歌詞を間違え、恥ずかしそうに口をつぐんでいたそう。曲が終わるまでそんな様子のピートに、ロジャーは「すぐ諦めちゃうからダメなんだよ」とからかった。
ロジャーはそうしてステージを降り、ベイビー・シャンブルズの残りのステージを袖で観ていたそうだが、締めの名曲“マイ・ジェネレーション”では、再度ステージに上がり、オーディエンスを沸かせた。
この夜のセットリストは、以下のとおり。
Pipedown
Beg, Steal And Borrow
Baddies Boogie
There She Goes (A Little Heartache)
Time For Heroes
A Legal Matter (with Roger Daltrey)
Substitute (with Roger Daltrey)
Anyway, Anyhow, Anywhere (with Roger Daltrey)
The Kids Are Alright (with Roger Daltrey)
Magic Bus (with Roger Daltrey)
I Cant Explain (with Roger Daltrey)
Behind Blue Eyes (Roger Daltrey solo)
I Got Stripes (with Roger Daltrey)
Ring Of Fire (with Roger Daltrey)
Delivery
Killamangiro
Albion
Side Of The Road
Fuck Forever
My Generation (with Roger Daltrey)
(c) NME.COM / IPC Media 2008/ 2009
ベイビー・シャンブルズとロジャー・ダルトリーが一夜限りの競演 レポート到着!
2009.01.14 21:46
