『3月のライオン』アニメ第2シリーズで描かれる本当の「強さ」と「幸せ」について

『3月のライオン』アニメ第2シリーズで描かれる本当の「強さ」と「幸せ」について - (c)羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会(c)羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
10月14日からNHKにて放送が始まったアニメ『3月のライオン』第2シリーズ。
原作は、羽海野チカによる同名漫画で、現在も『ヤングアニマル』にて連載中。コミックス最新13巻も、9月29日に発売されたばかりである。
また、主演を神木隆之介が務めた実写映画も話題となった。

アニメ第1シリーズは、2016年10月~2017年3月まで全22話放送され、そこでは主に、孤独を抱えていた主人公・桐山零が、川本3姉妹(あかり・ひなた・モモ)やその家族、林田先生(担任)、そして二海堂をはじめ棋士のライバルたちなど、様々な人々と関わることによって、徐々に温かさや優しさ、感情を知り、戦って、成長していく物語がメインストーリーであった。

そして、第2シリーズでは、物語はまた大きく転換していく。
第2シリーズ1話では、新しくできた「将科(将棋+放課後理科クラブ)部」の活動で、零が「普通の」学生生活を送れていることに感動し、それを川本家に伝えたい、と、まるで家族に今日学校であったことを話す子供のような、しかし、零はそれができずに居た子供時代を送っていたので、今やっと生まれた「普通の」感情がとても尊いものだと思える、そんな内容だった。
今後、零はそうやって積極的に周囲と関わり、影響を与えるストーリーとなっていく――一方で、川本家の次女・ひなたが、自身の通う中学でいじめにあってしまう。原因は、いじめられていた子を庇ったから。零はそんなひなたを救おうと奔走するのである。
第2シリーズで描かれるのは、ひなたがいじめに屈せず、歯を食いしばって泣きながらも立ち向かう姿と、それとリンクするように、零が、人のため、ひいては恩人であるひなたのために何かしたいと思う気持ちによって、さらに零自身と、その将棋までも強くし、「何かを背負って闘う」ということを学んでいく姿も描かれていく。

私は、この漫画を何度読んでも読む度に泣いてしまうのだが、一番グッとくるのは、やはり、ひなたがいじめと闘うストーリーだ。

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