back number、終わった恋愛から逃げずに描いた「幸せ」――新曲“瞬き”を聴いた!

back number、終わった恋愛から逃げずに描いた「幸せ」――新曲“瞬き”を聴いた!
12月20日(水)にリリースされるback numberの17枚目のシングルの表題曲“瞬き”が、先日の歌詞公開に続き、昨夜ラジオにて先行オンエアされた。

《幸せとは》――誰もが一度は考えたことがあるその問いの答えを出すことは、簡単なようでとても難しく、少し怖いことなんじゃないかなと思っていた。何かを言い切ることはとても勇気のいることだし、それを半永久的に残る音楽の中に閉じ込めてしまうなんて尚更だ。そして結成してから13年間、恋愛における「幸せ」をあらゆる角度から歌い続けてきたback numberがいよいよ出した答えは、《星が降る夜と眩しい朝が/繰り返すようなものじゃなく/大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ》という一文だった。

それを聴いて、あぁ、なんて彼ららしいんだろう!と思った。恵まれた天候のような美しい日々が繰り返されることが幸せなのではなく、雨のように冷たく、何かを遮られてしまうような日にこそ分かるその優しさを、彼らはこの曲で「幸せ」と名付けた。先ほど「back numberは幸せをあらゆる角度から歌い続けてきた」と書いたが、失恋を起爆剤として結成されたバンドだからこそ、真正面からでも横からでもなく、多くは後ろから見てきたはずだ。終わった恋愛から逃げずに、きちんと手を振り見送ってきたから彼らだからこそ気付けた瞬間であり、見つけられた幸せの定義なのだろうなと思う。

ついつい勇み足になってしまいがちな12月。ふっと歩調を緩めて聴きたくなるこのラブ・バラードが、2年前にリリースされた“クリスマスソング”のように今年も様々な恋心を救うことを願っている。(峯岸利恵)
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