R.E.M.、“Try Not To Breathe”の制作秘話を語る。スタイプが祖母から聞いた話が原案に

R.E.M.、“Try Not To Breathe”の制作秘話を語る。スタイプが祖母から聞いた話が原案に

『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』の25周年記念盤を11月10日にリリースしたR.E.M.が米ラジオ番組「PRX」に出演し、同作収録曲である“Try Not To Breathe”の制作当時を回想している。



弦楽器のダルシマーの音色から始まる同楽曲だが、この曲の最初のアイディアはギタリストのピーター・バックによるものだったという。

ベーシストのマイク・ミルズは、ダルシマーを使うことになったきっかけについて「新しい楽器を使いたいというピーターの強い欲求があってね。演奏できるものならなんでも触りたいっていうタチだから。それで結局、ダルシマーを使ってみることになったんだ」と明かしている。

また、この曲の中には教会音楽を想起させるようなサウンドも含まれているが、これにはマイケル・スタイプとマイク・ミルズの出自が関係しているのだとか。厳格なキリスト教徒だったという自身の家族と、オペラ歌手の父親を持つマイク・ミルズとのバックグラウンドにより、「プロテスタント的な悲哀に溢れたキリストの美しさ」を表現するに至ったのだという。

さらに歌詞にはマイケル・スタイプの祖母の存在が影響しているのだといい、制作当時について以下のように回想している。

これまで話したことはなかったと思うけど、この曲で歌っている内容には父方の祖母ローラが関係しているんだ。彼女は当時87歳で、死の間際だった。波乱に満ちた、長い人生を歩んだ人でね。私にとても、とても深い愛情を注いでくれたんだ。

彼女から、(歌詞にも出てくる)「恐ろしさで身体が震える」という体験を聞いたんだ。彼女は普段から、恐怖に襲われて身体が震えることがあったんだと。実は、当時の私も日常的にそれを経験していた。今ではもうなくなったけれどね。祖母から受け継いだものを、その時に感じたのさ。


なお、同番組の中では“Try Not To Breathe”のデモ音源も聴くことができる。

『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』25周年記念盤の詳細は以下の公式サイトより。
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