一夜限りで復活した『back numberのオールナイトニッポン』を聴いた

今年3月に終了した『back numberのオールナイトニッポン』が、レギュラー放送当時と同じ火曜日12月19日の深夜25時~27時に、9ヶ月ぶりに一夜限りの生放送で復活した。翌日20日にニューシングル『瞬き』がリリースとなるだけでなく、当日19日の朝には自身初となるドームツアーの開催が発表された後の生放送とのことで、「一体どんなアツいトークが繰り広げられるのか!? もしかしたら内緒のこぼれ話とか聴けるかも……!」とドキドキしながら拝聴したのだが、結論から言うと、それはもうめちゃくちゃユルくて爆笑必至の彼ららしい放送だった。

放送当時の恒例コーナーであるプレゼン大会(お題は「土屋太鳳とのデートプラン」で、清水依与吏(Vo・G)は現地集合現地解散映画デート案、栗原寿(Dr)は冬の登山(過酷)デート案、小島和也(B・Cho)は小田原城バイク(城前での小田原城プラモデルのプレゼント付き)デート案を提示)や、占いという概念を超えたネタ合戦「いよりんの星占い」など、3人のコンビネーションといいツッコミといいとにかく最高で、深夜にひとりでゲラゲラ笑ってしまった。リスナーもメールやファックスにてメンバーをガンガンいじっては3人が「おい!」とテンポ良くツッコミを返していて、その様子に、集客が増えてドームを決めようとこの距離感はいつまでも変わらないんだなぁと嬉しくなった。

ドーム公演決定に関して清水は「なんかもう、凄すぎて他人事だよね。できるの? 大丈夫? 親戚呼ぶ?みたいな」と笑いながらコメントしていたが、このニュースを受けた時に確かに驚きはしたものの「あのback numberが!? 意外!」という驚きでは全くなく、「いよいよ来たか!」という感覚だった。そして、愚直なまでにただひたすら恋愛情景だけを歌ってきたバンドが、そのスタンスを変えぬままこれだけ多くの人に求められる存在になったのは、楽曲の良さは勿論のこと、ラジオからも伝わってくる3人の素直で魅力的な人間性も大きな要因なのだろうと改めて思った(ちなみにメンバーがドームでやってみたいことは、清水はステージ下からジャンプで飛び出すやつ、小島はワイヤー吊り、栗原はバイクでの出捌け、とのこと)。

終盤に「(ラジオは)もう当分やらない!」と話していたが、こんなに楽しい放送を聴いてしまったらやっぱり定期的にやってほしいなぁ……と思わずにはいられなかった。またいつか番組が復活する日を楽しみに待っていたい。(峯岸利恵)
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