スーパーオーガニズムの音楽が聴けば聴くほど日常を侵食してくることについて

スーパーオーガニズムの音楽が聴けば聴くほど日常を侵食してくることについて
先日、渋谷WWWでライブを観たときは、新し過ぎてかすぐに言葉にならない感じがしたのだが、ファーストフルアルバムを繰り返し聴くほどに、すっかりおはようからおやすみまでの友として生活音のように体に馴染んできた感じがするスーパーオーガニズムの音楽。
いつでも世界に自分を見てもらうことはできて、いつでも自分と同じ形の個体である誰かとひとつのものを作ることができる、そんな眠っているのか起きているのかわからないような新現実の中で、いつでも僕らはひとりだけどひとりじゃない。
かと思えば人だらけの中で暮しているのにひとりぼっち。
そんな世界が素晴らしいかどうかはそれぞれが自分で勝手に決めればいいことで、とりあえず私はエンジョイ。
批評分析はいらん。

そんな感じが音楽になっているものだから、相変わらず言葉になってはいないと言えばいないのだが、漠然とこの音楽が描いているような世界の先に未来が拡がっていることがとてもいいことに思えて仕方がない。
スーパーオーガニズムの音楽の良さというか、逃れられなさはそういうものだと思う。(古河晋)
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