「ギタリスト」としてノエルが語ったギターとの関係性とは? 「俺のギターのスキルはすべて作曲のためのもの」

「ギタリスト」としてノエルが語ったギターとの関係性とは? 「俺のギターのスキルはすべて作曲のためのもの」 - 『rockin'on』4月号より『rockin'on』4月号より

8月18日(土)・19日(日)の2日間に渡って開催される「SUMMER SONIC 2018」にて、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとしてヘッドライナーを務めることが決定しているノエル・ギャラガー。

『ロッキング・オン』4月号では、巻頭特集でもある「ギターの名曲100選」に絡め、「ギタリスト」としてのノエルにフォーカスを当てたインタビューを掲載している。

以前、「俺はあまり上手いギタリストじゃない」と言っていたノエルだが、そんな自身の中でギタリストとしての役割や自我が占める部分とは、一体どの程度なのだろうか。ノエルは以下のように答えている。

やっぱり、俺は自分のギタリストっていう側面を作曲のために利用してるだけなんだよね。たとえばの話としてね、仮にあるとてつもなくメジャーなバンドがセカンド・ギタリストのオーディションを行ったとして、俺がそれに受かることはまずないと断言できるよ。

なぜかというと、俺のギターのスキルはすべて作曲のためのものだからなんだ。ギターでの作曲は上手いんだよ。だけど、ギタリストとしては……ギター・ヒーローという存在がいろいろいるわけじゃん、ジョニー・マーとかジョン・スクワイアとか、あるいはトップ・クラスのセッション・ミュージシャンとか。俺はそういう存在ではまったくないんだ。

(中略)ギターでいいノイズは出せるし、ギターでいい曲は書けるけど、ギタリストとしての俺っていうのは10点満点で7点ってところだろうね。


また、数えきれない名曲を生み出してきた自身にとって「ふとしたギター・フレーズから生まれた」、「あのリフなしでは成立しなかった」と思える曲は何か、とインタビュアーに問われたノエル。

オアシス時代の代表曲などを挙げたのち、冷静にギターという楽器について、またオアシスでのギタリストの役割についても語っている。

“Supersonic”はその典型的なものだね。それと“Lyla”もそうだな。あとは“The Importance Of Being Idle”、“Holy Mountain”もそうかな。

(中略)確かにたくさん曲は書いてきてるんだけど、実際問題としては、ギター・フレーズやリフを軸にしているとはいい難いところがあって、ギターはやっぱりメロディを書くための道具やきっかけでしかないからなんだよ。だから、俺の曲はどれもリフなんかを軸に書かれていなくて、むしろコード進行の問題なんだよ。

(中略)オアシスのすごかったことのひとつは、ほかのバンドみたいなギター・ヒーローが、ジョン・スクワイアのような存在が俺たちには一度もいなかったっていうことなんだよ。その辺について俺たちはもっとパンク・アティテュードで演奏してたというか。


そしてノエルはオアシスにてリード・ギターをやらざるを得なかったことについても、以下のように語っている。

そもそも俺はリード・ギターを習得しなければならなくなったことが過去にあって、それは自宅で好きで弾いている時でもリードなんか弾いたことなかったのに、ボーンヘッドがやろうとしなかったからなんだ。
(中略)
髪の毛がないのにリード・ギタリストをやるわけにはいかないんだよ(笑)。それは絶対に上手くいかないんだ。それで俺にお鉢が回ってきて、かなりの突貫工事で間に合わせたんだけど、リード・ギターをやったことさえなかった人間にしては、“Live Forever”のリード・ギターは、なかなかいいんじゃないかと我ながら思うんだよ。あのギター・ソロは確か2度ほどやって、それでできたわけだからね。


他にも記事では、昨年リリースした最新アルバム『フー・ビルト・ザ・ムーン?』でのギターの扱い方なども述べられており、ノエルのギターに対する愛情や考え方が存分に感じられる内容になっている。

本記事でギタリストととしてのノエル・ギャラガーの魅力にぜひ触れてみてほしい。



『ロッキング・オン』4月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144330

「ギタリスト」としてノエルが語ったギターとの関係性とは? 「俺のギターのスキルはすべて作曲のためのもの」 - 『rockin'on』4月号3月1日(木)発売『rockin'on』4月号3月1日(木)発売
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