ロジャー・ウォーターズ、エルサレム首都認定のトランプに「返答」。パレスチナの詩人の詩を朗読

ロジャー・ウォーターズ、エルサレム首都認定のトランプに「返答」。パレスチナの詩人の詩を朗読

昨年12月にイスラエルの首都をエルサレムに承認する意向を表明したトランプ米大統領への「返答」として、ロジャー・ウォーターズが“Supremacy(支配権)”というトラックを発表した。

このトラックで、ロジャー・ウォーターズはパレスチナのインストバンド、ル・トリオ・ジュブランによるバック・ミュージックに合わせ、パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュの詩「The "Red Indian's" Penultimate Speech to the White Man」の一部を朗読している。


「Rolling Stone」によると、ロジャー・ウォーターズは“Supremacy”について以下のようなコメントを発表しているという。

表面上は、この詩は単にある白人へ捧げられたネイティヴ・アメリカンの最後の詩をなぞっているだけに思える。しかしこれは、ダルウィーシュが持つパレスチナとその先住民への愛情を示したものでもあるのだ。

そしてこの詩は、至る所に常に存在している、入植者による植民地政策の犠牲者への繋がりがある作品でもある。


トランプ米大統領は、昨年の12月6日にエルサレムをイスラエルの首都と認めると発表。パレスチナはこの宣言に大きく反対し、度重なる抗議活動が行われている。

こうした抗議活動では多数の犠牲者が出ている他、2月にはこの抗議活動の一貫として、エルサレムの旧市街に位置する聖墳墓教会が閉鎖されるという異例の措置が取られたことも大きく報じられていた。
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