昨年1月にリリースした最新アルバム『アイ・シー・ユー』を引っさげ、今年2月に東京・大阪にて来日公演を行ったザ・エックス・エックス。
『ロッキング・オン』5月号では、来日したメンバーの内、ロミーとジェイミーのインタビューを掲載。ルーツや自らを形作った「究極のベスト・アルバム」を選んでもらった。
まずロミーは、バンドにとってのお気に入りであり、特に自身とジェイミーにとって思い入れが深いというポーティスヘッドの『ダミー』を選んでいる。
ロミーは、同作を聽いていると思い出すという2人の13歳の頃について、当時のことを以下のように語った。
ロミー:13歳の頃、2人ともスケートボードに夢中で……ジェイミーが持ってたスケートボードのビデオにポーティスヘッドの音楽が使われてたんだけど、それがすごく好きで、取り憑かれたように聴いてて。今でもあのアルバムの中に入ってる曲を聴くと、あの頃2人で過ごしていたときの記憶が鮮明に蘇ってくるようで、いつもジェイミーの顔を思い出すの。
そのスケートボードのビデオがきっかけでそれまで知らなかった音楽を知るようになって。それこそキュアーとか、マジー・スターとか、もう本当に色んな音楽よ。
(中略)まだインターネットが今みたいに主流になる前の時代だったから、ラジオでかかってる曲とか雑誌が唯一の情報源で、それ以外のルートで音楽に出会うってすごく珍しいことで。あのアルバムを聴く度にあの頃ジェイミーとずっと一緒だったことを思い出すんだよね。
一方、ジェイミーは「自分がそれまで聴いてきた音楽とはまるでかけ離れてる」という印象を持ったアヴァランチーズの『シンス・アイ・レフト・ ユー』を挙げ、作品を聽いた時のインパクトについて語ってくれた。
ジェイミー:(中略)まだ10代前半だったってこともあって、ものすごくインパクトがあって強烈で。何だろう……当時、自分が知ってた音楽の中でも珍しい部類というか、サンプルを多用している音楽に触れた最初の何枚かのうちの1枚になるから。
サンプルした音をどうやって組み合わせて曲にしてるのか自分なりに解明したくて、部屋に何時間も引き篭ってあのアルバムの細部まで頭の中で分析していたくらいで。
(中略)そのあまりの完成度に驚かされたというか。ありとあらゆる作品からサンプルした音を組み合わせて作ってるのに、すべての音が一体化して見事に1つの作品として成り立っているっていう。
ほかにも、インタビュー時にはいなかったメンバーのオリヴァーのお気に入りとしてローリン・ヒル『ミスエデュケーション』を挙げるなど、2人が選んだ作品について語った興味深いインタビューが掲載されている。
2人が選んだ5枚の名盤とは? またなぜそれらを選んだのか? ぜひ本誌にて確認してみてほしい。
『ロッキング・オン』5月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144371