エルヴィス・コステロ、ガン治療のため残りの欧州ツアーをキャンセル。公式サイトにて声明を発表


エルヴィス・コステロが、「小さいが非常に活発な悪性腫瘍」のため、現在行っているヨーロッパツアーの残り6公演を中止することを発表した。

腫瘍を取り除く手術後に開始したツアーだったが、医者から「危険な状態になる」ことを防ぐため中止を勧められたという。以下、コステロが自身のウェブサイトで発表した声明からの抜粋。

6週間前、医者が電話してきて「宝くじを引いた方がいいよ」と言った。彼は、こんなに小さくも活発な(コステロが持っていた)悪性腫瘍を1回の手術で切除できるのは稀なことだと言うんだ。僕はとっても嬉しくて、夏のヨーロッパツアーができると安心したんだ。

通常、こうした手術の後に仕事に戻るには、3~4週間の回復期間が推薦されている。まあ、それがデスクワークか、肉体労働か、あるいは出張があるかとかにによるんだけど。でも、これが出張を伴い、90分から2時間以上のパフォーマンスを毎夜行うようなアーティストにどう当てはまるのか、判断することはできなかったんだ。(現地時間6月24日の)エジンバラのプレイハウス公演の時には、いつも通りのパフォーマンスができていると、自分を勘違いさせていたみたい。

本当は続けたいんだけど、体力が完全に回復するには、思っていたよりも長くかかるっていうことを認めざるを得ないんだ。


そして声明の最後にコステロは、長年、活動を共にしてきたジ・インポスターズと共に制作した新作のリリースについても言及している。

明るいニュースも残しておこう。ジ・インポスターズと僕、そして他の友達も何人か一緒になって、素晴らしいレコードを作ったんだ。本当に誇りに思ってる。10月に発売できると思ってるよ。


なお、公演の中止が発表された6公演については、チケットの払い戻しがされるという。