【N.E.R.D編】フジロックまであとわずか! 出演アーティストたちの見どころをもう一度おさらい

【N.E.R.D編】フジロックまであとわずか! 出演アーティストたちの見どころをもう一度おさらい

改めて説明するまでもないだろうけど、N.E.R.Dは、米国バージニア州出身の3人組ヒップホップ・グループである。メンバーは、子供の頃から大の仲良しだったファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴに加えて、高校で彼らと知り合ったシェイ・ヘイリーの3人。01年にリリースした『イン・サーチ・オブ…』がいきなりヒット作となり、90年代末からファレルとヒューゴはネプチューンズ名義で00年代ヒップホップ・シーンを牽引するスーパー・プロデューサーとして大活躍。さらにファレルはソロでも大の人気者となり、カニエ・ウェストビヨンセダフト・パンクらと組んでヒット曲を量産しまくって、13年の特大ヒット曲“ハッピー”では全世界の音楽ファンを(プラス、ミニオンたちも!)ハッピーな幸せグルーヴで包み込んだ。立ち上げたファッション・ブランドもことごとく軌道に乗り、アカデミー作品賞にノミネートされた伝記映画『ドリーム』(16年)では映画プロデューサーとしても大成功を収めた。単純にお金のことだけを考えれば、今のファレルにはN.E.R.Dとしての活動を続ける理由はない――むしろ、ソロだけでやっている方がずっとずっと儲かるだろう。

でも、彼らは帰ってきた。昨年リリースされたアルバム『ノー_ワン・エヴァー・リアリー・ダイズ』と、より強靭なエレクトロ・ビートを引っ提げて。これまでと比べ、過去最高に政治的/社会的なメッセージに満ちた今回の楽曲群は、ファレルが“ハッピー”の想定外の特大ヒットと、その責任から逃げなかったことの証である。2018年、他のすべての仕事をキャンセルしてでも、どうしてもこの3人でやりたかったこととは、要はそういうことなんだ。いざという時に心から頼れるのは、やっぱりいつものあいつらなのだ。

N.E.R.Dのライブは、いつだって楽しい。幼なじみの3人組が、大人になっても昔と同じノリでやりたいことを好きにやり続けているわけだから、つまらないわけがない。今年の彼らは、アメリカ/ヨーロッパの夏フェス巡業を中心にスケジュールを組み立てているので、フジへ来る頃には、バンドの状態もいい感じに仕上がっているはず。根っからのエンターテイナーであるうえに、「JAPAN大好き!」なファレルのことだから、きっとテンション1000%のステージになることだろう。ワン・ゼロ・ゼロ・ゼロ!(内瀬戸久司)




「FUJI ROCK FESTIVAL '18」のタイムテーブルは公式サイトでご確認ください。
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