レディオヘッド、12年の死亡事故以来初のトロント公演で事故について言及。「責任を取るべき人々が未だに責任を取っていない」

レディオヘッド、12年の死亡事故以来初のトロント公演で事故について言及。「責任を取るべき人々が未だに責任を取っていない」

レディオヘッドが現地時間7月19日夜に、死亡者を出した2012年のライブ会場におけるステージ崩壊事故以来初となるトロント公演を行なった。

「Pitchfork」によると、トム・ヨークはライブの合間に少し時間を取って、以下のように訴えたという。

僕らはトロントで公演をやりたいと思った。そしたらステージが崩落し、そのせいで我々の仕事仲間であり友達でもある人が亡くなった。

君達の街にいる、責任を取るべき人々が未だに責任を取っていない。沈黙して、クソみたいに静まり返っている。


トムはその後、観客に黙祷を呼びかけ、バンドは“Karma Police”を演奏し始めたという。トムが観客に語りかける模様はYouTubeで見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=146&v=u2CTGqKNsl0

当該事故では、2012年6月16日のカナダ・トロント公演のライブ会場にて照明装置が崩落し、上述のドラム・テクニシャンのスコット・ジョンソンが死亡、他数名が負傷している。

バンド側はライブ・ネイション・カナダ他の、ジョンソンの死に関わったとされる当事者に対しての賠償を求めていたが、昨年9月に裁判を停止することが裁判所より発表された。それでもバンド側は、ジョンソンの遺族らと共にカナダ当局に呼びかけ、その後事故に対しての調査を実現させている。

また、現地時間の7月18日夜には、バンドのドラマーであるフィル・セルウェイがBBCの「Newsnight」に出演し、停止された訴訟についてのフラストレーションを吐露している。


訴訟は技術的側面の話に矮小化されてしまっているんです。だから真の答えが出ていない。その答えが出ない限り、このような事故は2度と起こり得ないという確証が持てないのです。


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