レディオヘッド、1名死亡のステージ事故の起訴は結局進展ならずで「侮辱だ」とコメント

レディオヘッド、1名死亡のステージ事故の起訴は結局進展ならずで「侮辱だ」とコメント

レディオヘッドの屋外ライブ会場にて開場前に照明装置が崩落し、スタッフが1名死亡した他数名が負傷した事故だが、5年を経て結局追訴猶予となったことが分かった。

2012年にカナダのトロントで行われる予定だった同ライブでの事故に対し、興行業者のライブ・ネイションの他2社が訴追を受けていたが、裁判所はこれまでに時間がかかり過ぎたとして訴追を猶予する処分を下したという。

オンタリオ地方裁判所のアン・ネルソン判事は今回の訴追猶予の理由として、検察による訴追作業にあまりにも時間がかかりすぎ、煩雑を極めていることを挙げているようだ。被告が一定以上の期間の間同じ訴追嫌疑をかけられたままの状態であってはならない、とする権利も侵害されていることになるという。

事故は2012年6月16日に行われる予定だったレディオヘッドのライブの数時間前に発生。照明装置の崩落に巻き込まれたバンドのドラム・テクニシャンのスコット・ジョンソンが死亡し、他3名が負傷することになった。

その後、興行業者のライブ・ネイションとエンジニアのDomenic Cugliari氏 、舞台装置業者のオプテックス・ステージング・アンド・サーヴィスの三者がオンタリオ州の安全条例違反を13件違反したとして訴追を受けることになったが、事故から5年経った今、最終的に訴追猶予が認められることになった。

「CBC News」によるとライブ・ネイション側の弁護士も今回の訴追猶予は事故の遺族にとっては残酷な措置だと認めているものの、カナダの現役検察官であるデイヴ・マッキャスキル氏によれば、オンタリオの州法が今回の事態に対応できるものではないため、今回の措置は驚くようなことではないとしつつ、こうした事態は遺族にはまったく理解できない事態であるはずだと話しているようだ。

この結果に対し、レディオヘッドはSNSでコメントを発表。「ライブ・ネイション、オプテックス・ステージング、そしてDomenic Cugliari氏が起訴猶予の措置になったという結果には愕然としている。これはスコット・ジョンソンとその両親そして僕たちのスタッフへの侮辱だ。ちゃんとした慰霊の気持ちや結末、そして信頼が欠如した今回の結末には、今後二度と直面する必要がないと願いたい」



また、この結果を受け、事故当日にレディオヘッドの前座を務める予定だったカリブーは次のようにツイートしている。

「(ステージが崩落した時、真後ろにいた人間として、そしてその1時間後にはそのステージに立つ予定だったアーティストとして……)この措置はまったくもってロクなもんじゃない」

そしてこのツイートに対し、レディオヘッドのトム・ヨークは次のようなツイートを投稿した。

「僕にもまったく理解できないよ……」

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