レディオヘッドの2012年のステージ事故、水面下で要請されていた調査が実現。バンドがコメント発表

レディオヘッドの2012年のステージ事故、水面下で要請されていた調査が実現。バンドがコメント発表

レディオヘッドのカナダ・トロント公演のライブ会場にて照明装置が崩落し、ドラム・テクニシャンのスコット・ジョンソンが死亡した他数名が負傷した事故が5年の訴追を経て訴追猶予となったことは以前報じた通りだ。

レディオヘッドはSNSで「スコット・ジョンソンとその両親そして僕たちのスタッフへの侮辱だ」とコメントを発表するなどして、この処分に対する疑問を提示していた。

しかしカナダの「CBC News」が報じたところによると、バンドはスコット・ジョンソンの遺族と英議員らと共に、水面下でカナダ当局とオンタリオの検視官に呼びかけていたのだといい、結果的にバンドと遺族ともに長い間望んでいた調査が行われることとなったという。

バンドは「昨夜、CBCの『The National』でこの事件の調査が報じられた」とのコメントをSNSに投稿し、以下のようなメッセージを発表した。


ダウンスビュー・パークの崩落事故から5年が経過し、今夜、スコット・ジョンソンの死に関する調査が行われることが正式に発表される。

これは喜ばしいことではあるものの、(これだけでは)スコットの死の原因を説明するという責任を果たすということにも、スコットと彼の家族に対し公明正大な姿勢を示すということにもならない。

私たちはカナダ当局に対し、彼らがこの事件に対する対応もう一度よく再考し、将来的に発生することが予測される、同様の事故の再発を確実に防止するよう強く要請した。


なお、「CBC News」の報道番組「The National」で放送された同事故のニュースはYouTubeで見ることができる。

(playlist: Radiohead - Let Down)

ニュースの中でドラマーのフィリップ・セルウェイは「事故は午後4時に起こった。でももともとはバンドのサウンドチェックが始まるのがその時間の予定だった。事故が起こった時、予定通りであれば僕が、スコットがいた場所にいるはずだったんだ。その事実はとても重い。私個人としても、この件をうやむやにすることはできないんだ」「しっかりとした結論を見届けたい。スコットへの敬意を持った結論を」と涙ながらに語っている。
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