back numberの未知の熱量の新曲“大不正解”を『菅田将暉のANN』で聴いた!

7月23日深夜に放送された『菅田将暉のオールナイトニッポン』にて、菅田も出演する『銀魂2 掟は破るためにこそある』のために書き下ろされた主題歌、back numberの新曲“大不正解”が初フル解禁された。

さらにこの放送にはゲストとして同映画主演の小栗旬が出演したが、菅田が「じゃあ(映画の)お知らせしましょう!」と話を振ると、小栗は「え~! いいよ、お知らせなんて~! そんな8月17日公開の映画『銀魂2』を観に来て下さい!なんて言わなくても」とちゃっかり公開日まで告知しつつ、「菅田君のラジオを聴いているファンの人は、これから何回も(映画の告知を)聞くことになるんだし、俺の演る銀さんが嫌だ!っていう人でも、菅田君のファンの人は菅田君を観に映画を観に来るから!」と自虐交じりの気遣いを見せた。そんな笑いが絶えないゆるっとしたふたりの会話や随所に挟まれていた菅田のツッコミからは、どこか『銀魂』らしい良い雰囲気を感じ取ることができた。

そして番組途中で遂に解禁されたback numberの新曲“大不正解”、これがめちゃくちゃ良かった! これまで彼らが長らく培ってきた「back number=恋愛」というイメージや、前作“瞬き”が珠玉のラブバラードだったということもあり、『銀魂』の主題歌に彼らが抜擢されたという報せを聞いた時は正直「え!? back numberが!?」と思った。
だが、清水依与吏(Vo・G)が本作へのコメントにて「自分達の中にある『銀魂』の世界と、実際の人生の中での『銀魂』な瞬間を、あまり踏み込んだことのない領域の熱量で歌えたと思います」と語っているように、まさに彼らが未開拓ゾーンに一歩足を入れたような新鮮さと未曽有の境遇へのワクワク感に満ちたゴリゴリのロックチューンに仕上がっていた。重厚感あるイントロから度肝を抜かれ、終始メロディーを支える迫力のあるベースラインと力漲ったドラミングには思わず感動したし、全体的に醸されているクールさの中にダンサブルな要素もしっかりと仕込まれているからノリやすい。

そしてこれは流石とも言うべきだが、特にサビ部分がめちゃくちゃ覚えやすい! 今回の放送で一度流れただけなのに、次の日でも口ずさめるほどのキャッチーさがあるのだ。
ドラマ主題歌やCMソングに起用されるなど、今や多くの幅広い世代に親しまれている彼らの楽曲が持つメロディーの聴き馴染みの良さというのは常々感じていたが、その性質は例えバンドが未開の地に踏み込んだとしても決して変わることはなかった。むしろこのテイストの曲を他にも聴いてみたいし、back numberの伸びしろと可能性を思い知ったのだった。

さらに今作のテーマは「熱い友情」とのことで、歌い出しから感じられる《僕等は完全無欠じゃ無い》という未完成なものに対する絶対的肯定感や「お前はお前で、俺は俺」という馴れ合い無しの漢気溢れる関係性に痺れつつ、歌詞内の言葉遣いや単語からも『銀魂』の世界を思わせる日本的文化が感じられ、映画の世界観との親和性にも胸が躍った。個人的には特にBメロに込められた語感や哀愁にグッときたし、これが映画館の音響環境で「ここぞ!」というシーンで流れてきたらブチ上がってしまうだろうな……そんな想像を駆り立てる楽曲だった。back numberのソングライティングの才能と可能性に脱帽しきりの今作、歌詞の世界観にも改めてどっぷり浸かりながら聴きたいと思えた。続報が楽しみだ。(峯岸利恵)
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