トム・モレロが、メタリカのラーズ・ウルリッヒが司会を務めるApple Musicのラジオ「Beats1」の番組「It's Electric!」に出演し、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの初期を振り返りつつ、2000年の解散にはいくつもの理由があったことを明かしている。
「NME」によると、番組に出演したトム・モレロはバンドの解散時の状況について以下のように語っているという。
これはあくまで自分本位な意見だけどさ。僕たちには、お互いに人として向き合えるだけの、感情面の成熟が足りてなかったんだ。政治的ビジョンはあったし、ライブも問題なかったけど、何かにつけ意見が合わなかった。
それで、アルバムを作ることを難しくするような感情が露わになってしまったんだ。
いくつかの理由により解散を決断したバンドだが、トム・モレロは「あれだけ激昂しやすいバンドが、4枚アルバムを作って、あれだけのライブをやれたというのは奇跡だと思うよ」と述べるなど、バンドの活動そのものは前向きに捉えているという。
さらに、2007年に再結成を果たした際、新しいアルバムを作る可能性が「ゼロ」だったことも明らかにしている。
(再結成は)最高だったよ。ステージ上もステージを下りてからも楽しかった。僕としては友情をたっぷりと感じたよ。
ただ、何がよかったかと言うと、かつて争いの種になっていたものを全部取っ払ったからなんだ。曲作りも、インタビューも、マネージャーも、一切無しにしてさ。
つまりは「そういうのはやめておこう。ただライブをやって、お互いの目を見て、楽しんで、厄介事はなし」ってことだったんだ。
トム・モレロが番組に出演した時の模様は「Beats1」のYouTubeアカウントにてアップされている。