90年代の伝説アクトが名を列ねその濃さにのけぞらされる今年のソニックマニアだが、今まさに伝説を作っている連中のひとつである「ブレインフィーダー」組を同じ場で体験できるのは実にご機嫌だと思う。
最新作のヒットでノりにノってるサンダーキャットの勇姿はもちろんのこと、BFの頭領にして新たなベース・ミュージック〜ジャズ・ルネッサンスの火付け人のひとりであるフライング・ロータスも(おそらく)今年リリースされる新作を絡めたオーディオ・ビジュアル・スペクタクルを披露してくれるはず。昨年のFYFフェスで話題沸騰だった3Dセットになるかどうか?も気になるし、初の自作長編映画『KUSO』や『ブレードランナー ブラックアウト 2022』といった映像界とのリンクがどう影響しているかも見どころだろう。と同時にステージのコンセプト性にも注目したい。
G‐ファンク好きである彼が、その元祖=P‐ファンクの伝説ジョージ・クリントンも連れて来る――ジャズやソウル/R&B界では当然なルーツへの最敬礼と継承の意思は美しいし、そこから未来が開けることもある。見逃してほしくない。(坂本麻里子)
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