ジョン・レノンを射殺した犯人であるマーク・チャップマンの、10度目の仮釈放申請が却下されたことが分かった。
「NME」によると、マーク・チャップマンは現地時間8月23日、ニューヨークの更生保護委員会に申請を却下されたため引き続き刑務所に留まることになるとのこと。チャップマンが再び仮釈放を申請できるのは2年後となる。
チャップマンは1980年12月にジョン・レノンをニューヨークの自宅前で射殺し、懲役20年から終身までの無期懲役を言い渡されている。
チャップマンを引き続きウェンデ刑務所に収容するという決断について、仮釈放委員会は次のように述べている。
あなたは、自らも認めている通り、悪名を得るためというだけの理由で、世界的に有名な人物の殺害を慎重に計画し、それを実行した。
誰かの命が他の誰かの命よりも尊いということはないが、その一方で、世界的に有名で非常に多くの人々に愛された人物を選び、彼の家族や友人やその他大勢の人々にどれだけの苦痛を与えようとも意に介さず彼を殺害したという事実は、あなたが人命の尊厳と他者の苦痛を冷淡に無視したことを証明している。
なお、オノ・ヨーコは今回もチャップマンの申請に対し反対の声を上げたと見られている。
ヨーコはマーク・チャップマンが仮釈放を申請するたびに委員会に手紙を送っており、チャップマンの釈放は、彼女自身およびジョンの息子であるジュリアンとショーンに対する直接的な脅威となると主張している。
一方、先日にはマーク・チャップマンの妻であるグロリア・ヒロコ・チャップマンがインタビューに答え、マーク・チャップマンが事件の2ヶ月前にもジョン・レノン殺害を試みていたことを明かしている。