プリンスの遺族、「適切な診断」を怠ったとして死の数日前に診察の医師を訴える。5万ドルの損害賠償を要求

プリンスの遺族、「適切な診断」を怠ったとして死の数日前に診察の医師を訴える。5万ドルの損害賠償を要求

プリンスの遺族が、彼の死の数日前に彼を診察した医師であるMichael T. Schulenbergを訴えていることが明らかになった。

プリンスは2016年4月、フェンタニル(オピオイド系鎮痛剤)の過剰摂取により逝去した。

「ABC News」が報じるところによると、訴状には次のように綴られているという。

「認識可能であった彼のオピオイド依存症について、適切に診断、治療、助言することを怠り、さらに予測可能であったこの依存症が招きかねない致命的な結末を防ぐための適切かつ妥当な手段を講じることを怠った。

これらの、納得のいく標準的な医療行為からの逸脱が、プリンスの死をもたらした大きな要因となった」

この訴訟では、Schulenberg医師の他に、当時彼の勤務先であったノース・メモリアル・ヘルス病院や、薬局のWalgreens Co.、UnityPoint Healthが被告人となっている。訴訟では、5万ドル(約555万円)の損害賠償を求めている。

Schulenbergの弁護士であるPaul Petersonは、この訴訟にはメリットがないとして「ABC News」に次のように述べているとのことだ。

ネルソン氏(プリンス)の近親の方々や世界中の彼のファンのご心痛は承知いたしております。たとえそうだとしても、Schulengberg医師はネルソン氏が受けた治療は適切だったとしています。我々は被告人を弁護する意向です


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