故クリス・コーネルの遺族、薬物の過剰処方を理由に担当医への訴訟を起こす。抗不安薬を大量に処方か
2018.11.06 19:21
昨年52歳で急逝したクリス・コーネルの遺族が、薬の過剰な処方を理由に、現地時間11月1日に担当医を訴えていたことが明らかとなった。
「Stereogum」によると、故クリス・コーネルの妻ヴィッキー・コーネルと娘トニ、息子クリストファーが原告となり、ロサンゼルスの上位裁判所で訴訟を起こしたとのこと。抗不安薬ロラゼパムをはじめとする処方薬が、通常とは異なる行動を引き起こしたと主張しているということだ。
原告側は、クリスを担当したロバート・コブリン医師が「知覚を鈍らせ、判断力を曇らせ、本人には抑えられない、命を落とす結果となった危険な衝動的行動に向かわせた、精神に変化をきたす危険な薬を不注意に繰り返し」処方したと主張しているという。
主張では特に、クリスが亡くなるまでの20ヶ月の間に、コブリン医師がAtivanというブランド名で販売されている抗不安薬、ロラゼパムを大量に処方したことが問題視されているという。
なお検死官はクリスの死を首吊りによる自殺と判定している。毒物検査では、ロラゼパムの他にもバルビツール酸塩、カフェイン、オピオイド拮抗薬のナロキソン、鼻炎の薬などが検出されたが、検死報告では薬物が死因ではないとされたとのこと。
また遺族側の主張では、医師はクリスに深刻な薬物乱用歴があったことを知りながら、検査も診察もしないまま薬を処方していたとされている。