12月10日の再結成パフォーマンスが絶賛されているレッド・ツェッペリンのほか、ザ・ポリス、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンといった伝説バンドの再結成が相次いだ2007年。2005年に『LIVE 8』にてロジャー・ウォータスを加えたメンバーで24年ぶりの再結成パフォーマンスを行ったものの、以降それきりというピンク・フロイドの動向も気になるところ。
ピンク・フロイドのドラマー=ニック・メイソンは、XFMに対して「再結成するだけの理由がそれなりにあるか、もしくは今後1、2年で事態が変化して、メンバーが突然『やってもいいかもしれない』と思えば実現するだろうね」とコメント。2005年の『LIVE 8』で一緒にパフォーマンスしてみたことにより、今後の「可能性が広がった」としながらも、「『LIVE 8』と同等の機会に恵まれない限り、再び集結される可能性はないと思う」としている。
ピンク・フロイドは、1967年にロジャー・ウォーターズとニック・メイソン、リチャード・ライト、シド・バレットという4人編成でデビュー。1968年にデヴィッド・ギルモアが加入するも翌年にシド・バレットが脱退する。その後、ロジャー・ウォーターズと他の3人の間に確執が生まれ、ロジャーは1985年にバンドを脱退。4人そろっての活動は1981年を最後に2005年の『LIVE 8』での再結成パフォーマンスが実現するまで、行われていなかった。
なお、2007年の前半には、2007年5月10日にロンドンで行われた元バンド・メイト=シド・バレットの追悼コンサートで実現するのではないかと期待されていた。同イベントにはデヴィッド・ギルモア、ロジャー・ウォーターズ、ニック・メイソン、リック・ライト、全メンバーが参加したものの、結局再結成パフォーマンスは行われなかった。ニック・メイソンはこの際の裏話もXFMで披露しており、全員が揃ってステージに立てなかったのは「ロジャーは翌日ショウの予定があり、(追悼コンサートの)早い時間にステージに登場しなければならず、一方デイヴは早い時間に会場に来ることができなかった」そうで、メンバーの時間調整がうまくいかなかったことが原因だったと明かしている。とはいえ「僕らがもう二度と一緒にパフォーマンスしない、ということではないんだ」とのコメントもあったため、2008年も彼らの動向には注目が集まることとなりそうだ。
ピンク・フロイドの再結成の行方は?
2007.12.28 18:31