14年と14億円が費やされたガンズの『チャイニーズ・デモクラシー』、新事実4つをご紹介。あなたは知っていましたか?

14年と14億円が費やされたガンズの『チャイニーズ・デモクラシー』、新事実4つをご紹介。あなたは知っていましたか?

2008年リリースの『チャイニーズ・デモクラシー』以来となるニュー・アルバムのリリースが期待されているガンズ・アンド・ローゼズ。先日にはギタリストのリチャード・フォータスが米ラジオ番組に出演した際、ニュー・アルバムが「思ったよりも早く完成する」と発言したことも話題になっていた。

「Rolling Stone」では実に1300万ドル(当時のレートで約14億3000万円)と14年の歳月をかけ完成されたとも言われている『チャイニーズ・デモクラシー』のリリース10周年を記念し、「10 Things You Didn’t Know(あなたが知らない10の事実)」と題した記事が掲載されている。本記事では、同記事で紹介された10項目から4つをご紹介する。

すべての項目は、「Rolling Stone」の公式サイトで確認することができる。


●100万ドルのボーナスでアルバムの完成を急かされていた?


レコード・レーベルであるゲフィン・レコードは、『チャイニーズ・デモクラシー』がなかなか完成しないことを見かねて、制作が1999年3月までに終われば100万ドルのボーナスを渡す、とアクセルに提案したという。

2004年2月時点でこのプロジェクトにはすでに1300万ドルがつぎ込まれていると言われていたため、レーベルは『チャイニーズ・デモクラシー』のその後の追加資金援助を中止。

ゲフィン・レコードは、「承認済みのレコーディング予算をすでに何百万ドルも超過しているため、資金を調達してアルバムを完成させることは、レーベル側ではなくローズ氏の義務です」と、ガンズ・アンド・ローゼズのマネージメントに宛てた手紙を書いたとのことだ。



●リリースの9年も前にボーカルのレコーディングを終えていた?


アルバムが実際にリリースされる9年も前に、アクセルのボーカル・パートのレコーディングがほとんど終わっていたという。

2000年にバンドと友好的に関係を解消するまでプロデューサーを務めていたシーン・ビーバンは、『チャイニーズ・デモクラシー』のために35曲をレコーディング。最終的にリリースされたアルバムにはそのうちの8曲が使われていたとのことだが、アクセルは自身のボーカル・パート以外はシーン・ビーバン時代のものも含め、再録を繰り返していたのだとか。

当時のベーシストであるトミー・スティンソンは「Yahoo Entertainment」に対し、ビーバンとの制作について以下のように語っているという。

アクセルは確かなものがないとだめで、俺たちにはアルバムをプロデュースする最適な人がいたことはなかったんだ。Sean Beavanは一番最適に近い人だったし、アルバムに入ってる曲のほとんどは彼とやって出来上がったものだ。


またビーバン自身も、今年に入ってから当時の音源について以下のように語っていたようだ。

アルバムに使われているほとんどのボーカル部分は、99年に俺が手掛けたものだったんだ。ただ、俺がレコーディングに関わった時のすべての音が誰かによって再レコーディングし直されてると思う。

バンド・メンバーも(当時とは)すごく変わったし、メンバーが変わるたびに、アクセルは新しいプロデューサーとレコーディングしたがるしね。そんな中でも再録しなかったのは、ボーカル部分だけじゃないかな。




●もともとはクイーンのブライアン・メイがギター・ソロで参加予定だった?


長年にわたり熱心なクイーンのファンとして知られるアクセルは、“Catcher in the Rye”をはじめ、いくつかの曲でブライアン・メイにギター・ソロを依頼したという。

ブライアンはこのオファーを快諾したとのことだが、アクセルとシーン・ビーバンが“Catcher in the Rye”のいくつかの最終ソロ・テイクを「繋ぎ合わせ」たことに反対し、最終的にメイのパートが使われることはなかった。

メイは2011年の「Uncut」のインタビューの中で、「何らかの貢献をして友人を助けるという、それ自体は楽しい経験だったよ。2曲半でギターを弾いたかな。どこかに当時のラフ・ミックスをまだ持っていると思うけど、アクセルへの忠誠のために、誰にも聴かせることはできないね」と語っていたとのことだ。

●『チャイニーズ・デモクラシー』の続編は、今頃すでにリリースされているはずだった?


2014年6月、アクセルは『チャイニーズ・デモクラシー』のリミックスLPと『チャイニーズ・デモクラシー』の続編の計2枚のアルバムが、近いうちにリリースされると明かしていた。

アクセルは当時、「俺たちは、『チャイニーズ・デモクラシー』の発売前にたくさんレコーディングしたんだ。いくつかは結構手を加えたもので、新しい曲もいくつか書いたんだ。でも基本的には、『チャイニーズ・デモクラシー』の後半って俺たちが呼んでるやつはもうレコーディングが済んでて、『チャイニーズ・デモクラシー』の曲のリミックス・アルバムも結構前に出来上がってるんだよ」と話していた。
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