昨年9月に2ndアルバム『ゴー・トゥ・スクール』をリリースし、直後には来日ツアーも成功させたザ・レモン・ツイッグス。
『ロッキング・オン』2月号では、そんな来日のタイミングにブライアン、マイケルのダダリオ兄弟のインタビューを掲載。原宿・竹下通りでのフォトセッションに加え、最新アルバム、さらには2人のこれまでの音楽体験などについて熱く語ってもらっている。
原宿の街を歩いた後、2人の地元やそこでの体験について話してもらったが、昔は同世代が夢中になっていたカルチャーにのめり込めなかったという。
当時、そんな心境の中で彼らはどんな風に過ごしていたのだろうか、兄のブライアンは以下のように語っている。
僕とかとくにそうだけど、っていうか、弟もそうか、子供の頃ブロードウェイに出演してた経験があるんで、自分達よりもずっと年上の人間と日常的に接する機会が多かったんだよね。まわりに同世代の子供なんてほとんどいないし、一番若い人でも30代とか、そんな感じだったから。
自分が何をしたいのかもわからなければ、全人生をかけて打ち込めるものもない、ただぼんやり学校生活を送ってるだけの同級生と一緒にいたところで、ちっとも面白くないっていうかさ。
音楽とかアートとか何か真剣に打ち込めるものを持ってない人間と話が続かないっていうか。友達と普通に一緒につるんで遊ぶとかできない人間なんで。
また、オールドスクールでありながら、時代とジャンルに縛られず、モダンにすら聞こえるレモン・ツイッグスの音楽はどうやって培われてきたのか。弟のマイケルが以下のように答えた。
曲中心に作ってるからじゃないかなあ。音楽を作ってるときに、最終的にどういうサウンドにしようとか考えないし、どの時代のどんな音楽でも、いろんなものを削ぎ落としていって、最終的にはコードとメロディと歌詞だけに落とし込めると思ってるんで。
土台さえちゃんとしてれば、ニルヴァーナの曲を子守唄みたいに仕立て上げることだって可能なわけで。しかも全部感覚でやってるんだ。
(中略)そこで例に出した曲が、時代もジャンルも完全にバラバラなんてこともしょっちゅうだし。それを自分達のフィルターを通して繋げることで、今までにない新たなサウンドが生まれていってるんじゃないかな。
インタビューでは他にも、曲作りの過程や、ザ・フーの『トミー』から受けたという『ゴー・トゥ・スクール』のコンセプトについても語ってくれている。
原宿の街とレモン・ツイッグス、時代が反映された場所で時代に左右されない音楽を生み出す2人はどんなことを思ったのだろうか。
2人の表現への思いをぜひ『ロッキング・オン』2月号で確かめてほしい。
レモン・ツイッグスのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。
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