2005年から2009年までクイーンでボーカルを務め、クイーン+ポール・ロジャースとしてワールド・ツアーを行いアルバム『ザ・コスモス・ロックス』(2008)もリリースしたポール・ロジャースが、クイーンでの経験について語っていることがわかった。
インターネットラジオ局「SiriusXM」の番組「Trunk Nation」のインタビューを報じた「Blabbermouth」によると、ポールはクイーンでの活動を「ワイルドな経験だった」と称していたという。
青天の霹靂だったんだ。ブライアン・メイに、ちょっと楽しむためにヨーロッパで2、3公演ほど一緒にやらないかって声を掛けられて、かなり驚いたよ。
最初の俺の反応は、「なんか想像できないな」って返事だったけど、自分に言い聞かせたんだ。「これはチャレンジだ。やれるか様子を見てみよう。今は怖気づいてるだけかもしれない」ってね。
それでトライしてみたら、実際のところ活動が4年にもなった。色んな所を周って世界を2回ツアーした。オリジナルの楽曲でスタジオアルバムをリリースして終えることができたしね。だからワイルドでクレイジーな経験だったよ。
ポールがクイーンとの活動に終止符を打った後、バンドはボーカルにアダム・ランバートを迎えているが、2014年には「Toronto Sun」のインタビューにて、ドラマーのロジャー・テイラーがポール・ロジャースとアダムを次のように比較している。
ポールは素晴らしいロック的な声を持っているけど、どちらかといえばブルースやソウルが基礎になっていると思う。だからポールに敬意を払いつつ、アダムの方がクイーンの楽曲に向いていると言えるかな。
そして、ブライアン・メイもロジャーの言葉に同意しつつも、ポールを称えるコメントを残していたとのことだ。
ある意味で、アダムの方がクイーンのスタイルにマッチしているかな。でも、ポールと最高の時を過ごしたことは確かだ。そのおかげで新しい活動につながったし、一貫して良い経験だったと思ってるよ。