ザ・フーの前身バンドのドラマー、Doug Sandomが89歳で逝去。長年の間不仲だったピート・タウンゼントが追悼コメント発表
2019.03.01 17:30
前身バンドから数えると60年近くにわたり活動を続けるザ・フーだが、その前身バンドThe Detoursでドラマーを務めたDoug Sandomが、現地時間2月27日に89歳で逝去したことが明らかとなった。
「Consequence of Sound」によると、Doug Sandomはザ・フーの他のメンバーよりもかなり年上で、すでにプロのドラマーとして活躍していた1962年当時、10代後半だったロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼント、ジョン・エントウィッスルが在籍するThe Detoursに加入。
1964年にザ・フーへと改名した後、The DetourはFontana Recordsのオーディションを受け、プロデューサーから年齢を理由に新しいドラマーを見つけるようアドバイスされたという。その結果、ピート・タウンゼントによって解雇されたDougの代わりに、キース・ムーンが新メンバーとして加入したとのことだ。
ピートとDougは20年以上を口をきいていなかったが後に和解したそうで、ピートはザ・フーの公式ウェブサイトにDougの訃報と追悼の意を投稿している。
そのメッセージには、ピートがDougを解雇してキースが参加した経緯や彼が素晴らしいドラマーだったこと、和解するまでに時間が掛かったが友人関係を保っていたことなどが綴られている。
そして、「今年7月にロンドンのウェンブリー・スタジアムで予定しているライブに、Dougはロジャーと私を訪ねに来てくれたはずだ。私もロジャーも彼と会えなくなって寂しいよ」と哀悼の言葉を贈っていたという。
なお、ザ・フーは、2006年にリリースした『エンドレス・ワイヤー』以来13年ぶりとなるニュー・アルバムの制作と、それに伴う「最後」のツアーの開催を発表している。