『あなたの番です-反撃編-』で唯一人間の温かみを感じられる、手塚翔太が歌う主題歌“会いたいよ”について

マンションの住民会で行われた、殺したい人を書いた紙をランダムに引いていく「交換殺人ゲーム」をきっかけに、次々と起こる殺人事件を描いたミステリードラマ『あなたの番です』。今年4月から始まった第1章と、6月末から放送中の第2章「反撃編」に分かれており、その「反撃編」を特徴づけているのが主題歌“会いたいよ”だ。「反撃編」の初回放送(#11)の時点では、主題歌の詳細は明かされておらずさまざまな憶測を呼んでいたが、後に田中圭演じる主人公・手塚翔太が歌っていることが分かった。
第1章の主題歌、Aimer“STAND-ALONE”は、マンションの住民全員の顔が映し出されるOP映像とともに流れ、ストーリーの恐ろしさや緊張感を高めていた。ところが「反撃編」では、“会いたいよ”が流れる際に決まったOPやED映像がないことに気づく。その代わり手塚翔太が、殺されてしまった最愛の人・菜奈(原田知世)を思い出すときに必ず流れる曲となっている。

登場人物は全員怪しげな部分があり、終始不穏なシーンが続いていく。そんな中、唯一人間味を感じることができるのが、この手塚翔太の回想シーンだ。視聴者は放送終了後にSNS上で登場人物を疑い、誰が犯人かを推測して盛り上がっているが、手塚翔太が菜奈を想う気持ちだけは誰も疑うことができないのだ。実際に、7月14日放送の#13では、「匂いを受け入れることはすごく本能的なこと。菜奈ちゃんの匂いが好きで、今でも家の中から匂いがすると菜奈ちゃんの笑顔とか仕草を思い出す」と語る手塚翔太に心動かされ、しぶしぶ犯人探しに協力していた二階堂(横浜流星)が、犯人特定のAI作成に一生懸命になる様子が描写されていた。

“会いたいよ”が流れる度に、手塚翔太が好奇心や正義感ではなく復讐するために動いていることを思い出し、ドラマ全体に血が通う。曲が流れている間だけは、視聴者の中に温かな気持ちが戻ってくるのだ。田中圭ではなく、手塚翔太としてこの曲を歌う意味がここにある。
次回放送は1週空いて7月28日(日)。菜奈を殺した犯人が誰なのかを推理しつつ、“会いたいよ”が流れるシーンにも注目したい。(有本早季)
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